副業(複業)・フリーランスブームにより注目されているWeb業界。
一般的にWebデザイナーやエンジニアをイメージする方が多いですが、
他にも様々な職種があります。
この記事では、Web業界の主な職種について
仕事内容、必要となるスキル、そして気になる平均年収をご紹介します。
Web業界はチーム戦!
Web業界と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
パソコンに座ってひとり黙々と作業…なイメージでしょうか?
実は違います。

Webサイトをひとつ制作するとき、多くはチームでつくります。
(ひとりで完結する場合もありますが…)
そしてほかの業界と同様に、チーム内で役割分担があります。
具体的に言うと、
プロジェクト全体を進めるのがWebプロデューサー、Webディレクター、Webプランナー。
作業を主に行うのが、Webデザイナー、Webエンジニア、Webライター、Webマーケターとなっています。
この職種が協力し合い、Webサイト制作を支えています。
各職種をご紹介しますので、ぜひ興味のある職種、ぴったりあう職種を見つけてみてください。
指揮系(制作進行系)の仕事
Web制作を取り仕切る中心的な存在である制作進行系の仕事は
幅広いスキルが求められます。
ここでは、以下の3つの仕事
- Webディレクター
- Webプロデューサー
- Webプランナー
の内容や必要なスキル、年収をご紹介します。

Webディレクター
Web制作のプロジェクト進行を担うWebディレクター。
制作チームのメンバーに対し、詳細な指示を与える立場です。
クライアントの要望にかなったサイトを作るための
舵取りを行う、重要なポジション。
そのため、実装はできなくとも
- デザイン
- マーケティング
- プログラミング
- ライティング
などのWeb制作全体の基礎知識が必要となってきます。
そして、同時にプロジェクト全体を進行する役割を担うため、
- マネジメント能力
- スケジュール管理能力
なども必要になってきます。
Webディレクターの平均年収は?
制作における創造性、チームを引っ張る力、
どちらも必要なWebディレクター。
年収は400~500万円が平均となっています。
Webプロデューサー
プロデューサーはいわば、全体を統括するお仕事。
クライアントへのプレゼン、プロジェクトの計画を立て、
制作チームを編成し、指示を出します。
大規模案件には欠かせない職業で、
Webサイトの戦略を立案し、Webディレクターに具体的な業務を指示します。
しかし、人手が足りない場合はWebディレクターが兼務したり、
そもそもWebプロデューサーをおかず、Webディレクターのみの案件も多いです。
そして、クライアントや制作チームとの関わり合いが重要となるため
- WEB全般の知識
- マネジメント能力
- プレゼン能力
といったスキルが大切になります。
Webプロデューサーの平均年収は?
Webディレクターの知識に加えて、経営者的な戦略思考が重要となってくるWebプロデューサー。
Web制作の責任者、そしてチームのリーダともいえます。
年収は600万~800万が相場となっており、比較的高い傾向にあります。

Webプランナー
Webプランナーは、Webサイト制作の際にクライアントから要望やイメージなどのヒアリングを行います。
クライアントの課題解決のために、Webサイトのプランを立てる職種となりますが、
多くはWebディレクターが同様の役割を果たすことがほとんどです。
ヒアリングや課題解決能力が問われますので、
コミュニケーション能力や分析力は不可欠です。
聞き上手、話し上手のスキルは重宝されますよ。
Webプランナーの平均年収は?
年収は、350万~450万が平均となっています。
Web制作の現場系(制作系)の仕事
Web制作の制作系(実際に手を動かす仕事)では、以下の4職種をとりあげます。
- Webデザイナー
- Webライター&編集者
- Webエンジニア
- Webマーケター
Webデザイナー
クライアントはWeb制作を依頼する際に、何かしら課題を抱えています。
その課題を解決するデザインを制作するのが、Webデザイナーです。
Webデザイナーとして仕事をするためには、
デザインについての知識とデザインツールを使いこなすスキルが必要不可欠です。
実務未経験の壁は厚いですが、Webデザインスクールや職業訓練校でWebデザインを学べば、
採用される可能性は充分にあります。
その場合は、ポートフォリオや実績の準備が必要です。
ポートフォリオや実績の作り方は、またご紹介します。
Webプランナーやプロデューサー、ディレクターがいる場合はデザイン制作に専念できますが、
小規模な案件の場合、ディレクターを兼務したり、ディレクターがただの伝書鳩のような人だった場合
Webデザイナーも課題を解決するためのヒアリングや提案を考え、落とし込んでいく必要があります。
実際の仕事は
- 全体のデザイン(トンマナを考え配色やフォントを定義)
- ページレイアウトの作成
- UI/UXを考える
- 画像・写真編集
- コーディング(エンジニアやコーダーが担う場合もあります)
があげられます。会社によっても、様々です。
Webデザイナーの年収は?
会社勤めからフリーランスまで
お仕事のスタイルは様々。
平均年収は350~450万円となっています。

WEBエンジニア
エンジニアというと、
システムやアプリの設計をイメージする方も多いのではないでしょうか?
しかし一口にWebエンジニアといっても、大きくフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2つに分けられます。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアの仕事は、
Webデザイナーが作ったサイトデザインを、HTML/CSS/JavaScriptなどを使って実装していきます。
コーダーと呼ばれることもありますが、会社によって定義が曖昧です。
Vue.js & Nuxt.js や React & Next.js を使用してフロントエンド開発をする人のことを
フロントエンドエンジニアと呼ぶ会社も少なく有りません。
転職や就職の際には、
どの範囲の仕事なのか、ステップアップはどのようになるのかを確かめたほうが良いでしょう。
バックエンドエンジニア
データベースの整備やサーバー管理、ECシステムの構築など、WEBに必要不可欠な裏側を担当するエンジニアです。
まさにサイトの根幹を支える職種ですね。
エンジニアと一口に話されてしまうことも多いですが、
フロントエンドとバックエンドの知識は全く別物です。
PHP、Ruby、Python等の言語の知識が必要になってきます。
加えて、システム管理や設計、セキュリティに関する知識や技術が必要になってきます。
自分がWebエンジニアとして何がしたいのか、やりたいことは何なのかを考えた上で、
何を勉強すべきかを逆算してキャリアパスや勉強内容を考えることが必要です。
Webエンジニアの平均年収は?
専門スキルが求められるWebエンジニア。
平均年収は400~600万円となっています。

Webライター・編集者
みなさんが、毎日のように目にするWebサイト。
どのWebサイトも文章が書かれていますよね。(まれに書かれていないWebサイトもありますが)
その欠かせない文章を制作するのが、Webライターです。
たくさん存在するWebページ。
実は上位に表示されるものでないとほとんど見てもらえません。
せっかく制作したのに誰にも見られなかったら悲しいですよね。
そうならないためにライターには、文章のスキルだけでなく、
SEOなどのWebマーケティング知識も必要になります。
提供するサービスの内容がきちんと理解できる文章を書く能力や
ランディングページであれば、売れる文章を書く能力が必要です。
Web上の文章や記事は、おもに検索エンジンやSNS流入によりアクセス数を獲得することを目指しています。
タイトルのコピーライティングを行う能力、SEOを中心としたWebマーケティングの知識が必須となるでしょう。
Webライターの平均年収は?
平均年収は300~400万円となっています。
未経験でも挑戦しやすいWebライター。
ただ、フリーランスの方にお願いすることも多くなっているので、
正社員として就職するのは狭き門です。
論理的思考やマーケット理解が必要な職種ですね。
WEBマーケター
Webマーケターは制作したWebサイトがターゲットに届くように、
広告運用やキーワードの選定、SNS運用などを行います。
Webサイトのアクセス解析を行い、課題を見つけたり、
広告運用やSEOの施策・キーワード選定を行い、
Webサイトをよりよく成長させるための戦略を立てる仕事です。
(現場ではよく、Webデザイナーやエンジニアとバチバチやりあう…みたいなこともありますね。笑)
ディレクターが兼務していたり、タッグを組むことも少なく有りません。
マーケティングの知識がないままに、Webサイト(特にランディングページ)を制作することは
無謀と言っても過言では有りません。
Webマーケターの平均年収は?
多くのWebサービスや、サービスの告知にWebサイトが用いられ
サイトを戦略的に成長させる必要性があるため、
多くの企業が必要としているポジションです。
マーケット戦略や数字の解析、分析が得意な方に向いている職業だと言えるでしょう。
WEBマーケターの平均年収は400万円〜500万円となっています。
まとめ
今回はWebサイト制作に関わる職種をご紹介しました。
ただ同じ職種名でも、企業によって担当範囲は様々で特色があります。
自分が興味のある分野を把握して、企業分析を行い、Webの仕事を探したり、勉強していければ幸いです。