世の中には代理店営業を行っている会社が溢れていますが、こんな疑問が浮かんだことはありませんか?
「そもそも代理店ビジネスとは?」
「代理店ビジネスのメリットとは?」
「代理店営業がメインの会社にデザイナーとして入社するのはどうなの?」
営業のプロフェッショナルとして代理店営業を行っている会社さんもあれば、代理店営業をメインの軸にしながら何か新しいことがしたい、代理店事業から脱却したいとスタートアップ・ベンチャー企業と偽り(会社さんは偽ってるつもり無いかもしれませんが…)運営されている会社もあります。
そこで本記事では、代理店ビジネスについてと、代理店営業がメインの会社にデザイナーとして入社したらどのようなことが起こる可能性があるのかを私なりに書いていければと思います。
代理店ビジネスって?
代理店ビジネスとは、メーカーやソフトウェア会社などの「供給者」が商品・サービスの販売を拡大するために「外部パートナー」として代理店を募り、商品・サービスの販売を代理で行ってもらう仕組みのことを指します。
代理店ビジネスは多重構造になっている場合もあり、代理店ビジネスの大元となるメーカー・ソフトウェア会社という「代理店本部」が「一次代理店」に販売を委託して、さらに「一次代理店」から「二次代理店」に販売を委託するという形をとっていることも多いです。
このような代理店ビジネスは、私たちの身近でも多く展開されています。
代表的な例をあげると、携帯電話(スマートフォン)の販売店です。
私たちの身近には「ソフトバンク」や「docomo」、「au」など、さまざまなスマホ関連のショップがありますが、実はこれらのショップのほとんどがメーカーの直営店ではなく、代理店として展開されています。
つまり、私たちがスマートフォンを購入する店舗は、ソフトバンクやdocomoなどのメーカーが直営している店舗ではなく、依頼を受けた別の企業が運営している店舗である場合が多いというわけです。
代理店ビジネスのメーカーと代理店のメリット
代理店ビジネスは、供給者であるメーカーやソフトウェア会社にメリットがあることはもちろん、代理で販売するパートナー側にも大きなメリットがあります。
メーカー側のメリットとしては、代理店ビジネスでは基本的に完全成功型報酬となりますので「固定費を支払う必要がないこと」や、「短期間で商品・サービスの販路を拡大すること」ができることです。
一方で、代理で販売をするパートナー側のメリットは、もともと知名度のある商材を扱うことになるので「商品・サービスを販売しやすいこと」や知名度がない商品と「抱き合わせ営業がしやすいこと」が挙げられます。
もし就職先の候補が代理店営業だったら?こんな代理店には気をつけよう!
代理店ビジネスを成功させるためには、営業力を高めてどんな商材でも販売できるような仕組みを見出していくことが大切ですが、中には「大丈夫?」と思うような代理店も少なくありません。
こんな営業代理店には気をつけよう!スタートアップ・ベンチャー詐欺
例えば、代理店営業から抜け出したいと考えている経営陣が、新規事業のためにエンジニアやWebデザイナーの雇用を検討しているなど、新規ビジネスが明確に定まっていないのにも関わらず、技術者の求人募集を開始してしまうこともあります。
スタートアップやベンチャー企業は、投資家に向けプレゼン(ピッチ)をし、資金調達を行うことが多いです。投資家によって事業がふるいにかけられているので、ある程度のところまでは事業が伸びる可能性が高いです。しかし営業代理店として利益がある企業は、新規ビジネスを自社の資金のみでスタートすることが多く、外部の目や厳しい意見などが無いままに事業をスタートさせ、何も結果が出ず次の事業をまた代理店営業の利益で行うという悪循環が起こっている企業もあります。
スタートアップやベンチャー企業として募集すると響きに惹かれて求人の応募数が増えたりしますが、このようにスタートアップ・ベンチャーと偽って代理店営業が求人募集をしている際にはミスマッチが起こりやすいので注意しましょう。
そういう会社にデザイナーとして入ったら?
本当は「代理店営業」の会社なのに、その会社が「ベンチャー・スタートアップ」と偽っている企業にデザイナーとして入社してしまうと、事業が成功しないことが多いので、結局給料も上がらずに長時間労働だけを強いられてしまうこともあります。
代理店営業の会社がデザイナーの求人募集をするときは「事業が成功したら報酬アップ」や「やりがいのある仕事内容」など、一見するとモチベーションが上がりそうな文言が使用されている場合が多いですが、蓋を開けてみるといい環境で仕事ができないことも多いのです。
もちろん、代理店営業の会社の中にも環境が整っていたり、企業ビジョンが明確なこともあります。どんな会社に応募する際にも、求人の内容を鵜呑みにしないでどのような企業なのかを自身で調べる必要があります。
まとめ
代理店ビジネスについてと代理店営業の会社にデザイナーとして入社したらということについてご紹介しました。
採用面接では入社志望者が自分のことを偽ってよく見せようとすると、入社した後に苦労すると言われていますが、同じことが企業側の求人内容にも言えます。
企業側の求人内容では、多くの人に応募して欲しいという考えから求人内容を偽ってあの手この手で魅力的な会社に見せようとしてくる企業も多いです。
求人内容を鵜呑みにせずに「会社を大きく見せようとしていないか?」や「どのような人のもとで働くことになるのか?」など、しっかりと会社のことを理解したうえでの会社選びが大切です。