Webデザイナーなら一度はコミュニティーに入ってみようかな?と考えたことのある方も多いのではないでしょうか?
しかし、会社員としてWebデザイナーをしている(する)のであれば、コミュニティーに入る必要はあまりありません。
それだけではなく、コミュニティーに入ることには、Webデザイナーとしてマイナスな要素も存在するのです。
そこで、この記事では、Webデザイナーのコミュニティーについてや会社勤めでWebデザイナーをするメリットについてもご紹介していきます。
Webデザイナーのコミュニティーはたくさん存在します
現役Webデザイナー目線で良いコミュニティー
私が考える“良いコミュニティー”とは、適切な情報交換が行なえる無料(安価)のWebデザイナーコミュニティーです。
コミュニティーの運営費として会費を払うのは仕方のないことですが「お金を払って学ぶ」となると、自分の中で情報を取捨選択することが難しくなります。
Webデザイナーとして成長するのであれば、やはりさまざまな情報を交換し、そこで得た情報を日々取捨選択することが大切なのです。
つまりコミュニティー内に、Webに関わるいろんな職種の方がいて、上下関係なく勉強したことや思うことをアウトプットできる環境が揃っているコミュニティーは理想といえます。
また、「私はこのコミュニティーに入ってます!」みたいな主張をしているところは
大体良くないかなと思っています。
どうしても「コミュニティーに入っている安心感や満足感」を持っているように感じます。
そこでわちゃわちゃしても、そんなに得るものないかな…と思ってしまいます。
現役Webデザイナー目線で良くないコミュニティー
私が考える“良くないコミュニティー”とは、情報の取捨選択ができないコミュニティーです。
先ほどもお伝えしたように、お金を払って学ぶコミュニティでは情報を取捨選択することが難しいといえます。
というのも、「お金を払って学んでいるから役に立つ情報」や「お金を払ったから全部教えてくれるだろう」という自分から学ぶ姿勢のない“指示待ち人間”になってしまうからです。
それに、いま巷で有料で運営されてるコミュニティーを見て
きちんと「特定商取引法に基づく表記」をきちんと書いているコミュニティーの少ないこと…(中にはないものまで!)
ぜひ、何を記載しなければならないか、きちんと書いているのかを自分の目で確認して、
質問して疑問点を払拭してみてはいかがでしょうか?
絶対的“教祖”のいるコミュニティー
「この人の言うことは間違いない!」と思われている、いわゆる教祖のような存在の人が中心にいるコミュニティーも存在します。
ハッキリ申し上げますと、教祖のいるコミュニティーには入るのはやめましょう。
そもそも、Webデザイナーとして成長するには意見交換が非常に大切です。
しかし、教祖のいる環境では自分の意見も言いづらいですし、他の人の意見も聞くことはないでしょう。
そのような環境にいてはいつまで経ってもWebデザイナーとしては成長できないです。
未経験(微経験者)に向けたコミュニティー
未経験者や微経験者のWebデザイナーに向けたコミュニティーも存在します。
まだWebデザイナーとしての知識や経験がないので、コミュニティーに入りたくなる気持ちもわかりますが、高価なコミュニティーには入る必要はりません。
高価なコミュニティーに入るのであれば、参考書や学習サイトにお金をかけるべきです。
例えば、「小学一年生」という雑誌は、何十年も同じタイトルで発売されていますが、トレンドなどで内容は多少変わりますが、伝えている内容の“本質”は変わっていません。
Webデザイナーでも同じように、未経験者や微経験者に教えられることの“本質”は変わらないのです。
あたなは「Webデザイナー一年生」にいったいいくら払いますか?
Webデザイナーはコミュニティーに入るべき?

会社勤めのWebデザイナーになれば全て学べます
ここまでWebデザイナーのコミュニティについてご紹介していきましたが、実はコミュニティーで学べる内容は全て(きちんとした)会社に勤めれば学べる内容なのです。
「未経験から最短でWebデザイナーへ!」という誇大広告が多いので、Webデザイナーは独学でも勉強できると思われがちですが、それは大きな間違いです。
では、会社勤めをするとどんなことが学べるのでしょうか?
仕事の取り方が学べる
仕事の受注の仕方は会社によってさまざまですが、営業さんがいたりビジネスモデルがあり、「こんな風に仕事を受注している」という流れが学べます。
私の場合は、Webデザイナーとして最初に入社した制作会社は「自分の仕事は自分で受注しろ」というスタイルでした。
なので、初めの頃は先輩Webデザイナーの営業に同行させてもらい、その中で自分で仕事を受注するために必要なことを学んだのです。
ここでお仕事をいただくのはとても大変なんだと意識することができました。
勉強の仕方を学べる
初心者のWebデザイナーの多くは「何を勉強したらいいか分からない」と悩みますが、答えは簡単です。
自分ができないことを勉強すればいいのです。
これは請け負っている案件の中で分からないことを勉強するので、まずは案件を受けることが大切といえます。
また、ときには自分だけでは解決できない問題に直面することもあるでしょう。
そんな時は会社にいるパートナーさんや先輩Webデザイナーに相談することもできます。
また、先輩がどんなことを勉強しているか盗み見る事もできますね。
きちんとした会社であれば、上に行けば行くほど、みなさん自主的に勉強しています。
意識を高めあう仲間ができる

会社には「理念やミッション、バリュー」が存在することも多いです。
例え言葉にしていなくとも、何かを思って会社を運営しているはずです。
なので、会社としてはWebデザイナーとしての技能や技術に加え、
理念や会社の方向性に合っているかという人間性も採用基準として設けています。
つまり、同じ方向性に向かって成長できる仲間ができるのです。
会社員は採用基準を満たし、入社した場合「お給料」が発生します。
会社がお金を払って雇用するので、きちんと採用基準を満たした人を選びます。
コミュニティーのように、(ほぼ)来るもの拒まずな状況であれば、
(あなたの)士気を下げてくるような方も当然いる可能性があります。(会社員でもあります)
お金を払ってまで、そういうコミュニティーにいる必要ありますか?
そしてコミュニティーに入っている安心感で満足する。
私には負のループにしか思えないです。
希望の会社の入社するためには?
頑張って制作物を作るだけではダメです
「会社に入るためにこんなに頑張ったのに!」
「こんなに制作物をつくったのに!」
「会社のテイストにあうような架空実績のHPをつくったのに!」
などなど、不採用になった場合いろんな不満が出てくるものです。
しかし、会社の立場になって考えてみてください。
面接に来るWebデザイナーは全員頑張って制作物を作ってきます。
その中から採用する人を決めるには「頑張っただけ」や「既存の制作物をただリメイク」しただけではなかなか採用まで踏み切れません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
制作物を違う切り口(提案ベース)で作ってみる
すでにある制作物を違う切り口で制作し直してみるのは非常に効果的です。
ここで間違ってほしくないのは「リメイク」ではないということです。
例えば、SNS広告を出しているが、調べたところなかなかその場所にあると認知されてない様子のジムがあったとします。
その場合、「Webページ用の広告を制作して〜」や「ターゲットは〜」、「現状の課題は〜」などと課題を分析し、
SNS広告ではなくてポスターなのでは?もしかしたらリターゲティングのほうがいいんじゃ?と考え制作することで、
同じ制作物でもとても魅力的に見えるはずです。
そうすることで、スキル的には同じライバルと差をつけることができます。
企業の事業展開に合わせて制作する
あなたが入社したい企業に踏み込んでみるのも効果的です。
例えば、「企業の事業展開の中で、経験がないなりにこのように貢献できます!」や「事業展開の課題は〇〇だと予測しましたので、△△のように改善していきます!」など、その企業にしか当てはまらないことを志望動機として書くのは非常に好印象でしょう。
ここで、課題を改善できるような制作物も合わせて提案できるとより良い結果になるはずです。
それでもコミュニティーに入りたい!という方は慎重に
ここまでお伝えしたように、Webデザイナーのコミュニティーに入って学べることは、会社に勤めれば全て学べます。
しかし、中には「どうしてもコミュニティーに入りたい」という方もいるでしょう。
その場合は、取りあえず参加して横のつながりを作ってみたり、会社の先輩にコミュニティーについて相談してみるなど、コミュニティーを信頼しすぎないようにしましょう。
コミュニティーに入ったから勉強した気になって満足するのが一番危険です。
しっかりと吟味してコミュニティーに入るか入らないかを決めましょう。