職業訓練校を卒業したあと、フリーランスのWebデザイナーとして仕事をしたいという方は多くいます。
しかし、「多くの経験を積んでいるWebデザイナー」や「就職してスキルを身につけフリーランスになった方」などに比べてしまうと、技術面では圧倒的に劣ってしまいます。
では、職業訓練校を卒業してすぐの状態、つまり実務経験がない状態からフリーランスのWebデザイナーになるにはどうすればいいのでしょうか?
現役Webデザイナーである私が
職業訓練校を卒業して、フリーランスとして活躍する方法についてご紹介していきます。
職業訓練校を卒業してからすぐにフリーランスで活動するのは厳しいの?
現役のWebデザイナー目線でいうなら、職業訓練校を卒業後は一度企業に就職することがオススメです。
実際に先輩のWebデザイナーが「どのように仕事をしているのか」や「現場の雰囲気」などを肌で感じることが、あなたがフリーランスのWebデザイナーとして活躍する近道になります。
ただ、職業訓練校を卒業してからすぐにフリーランスのWebデザイナーとして仕事をすることも可能ではあります。
その場合は、フリーランスとして生きていく覚悟をしっかりと持つことが必要になります。
職業訓練校を卒業後に就職を考えている方はこちらの記事がオススメです。



職業訓練校を卒業しても、そもそもWebデザイナーとして働いている人が少ない現実を知りましょう
職業訓練校を卒業してからWebデザイナーとして就職し、現役Webデザイナーとして活躍している方も見聞きします。
実際にその方に職業訓練校で勉強して良かった点と気もつけたい点を聞いてみました。
職業訓練校に通って良かったこと
職業訓練校は30人ほどのクラスでWebデザインの勉強をしていく中で、同じ目標を目指して切磋琢磨できる仲間ができたり、相談しあえる環境だったことです。
1人で新しいことを学ぶのは精神的にもとても大変ですよね?
そんな中、同じ目標を持った仲間と一緒に勉強できることは大きなメリットです。
職業訓練校に通うときに気を付けたいこと
職業訓練校でWebデザインの勉強している方は、ほぼ全員Webデザイナーを目指していますが、
(中には冷やかしのような方もいるみたいです。)
職業訓練校を卒業して全員がWebデザイナーとして活躍できるわけではありません。
時にはクラス30人のうち、5人ほどしかWebデザイナーになれなかったケースもあるようです。
なので、職業訓練校に通っているうちから厳しいWebデザイナーの世界を肌で感じ、あなたがWebデザイナーになった姿を想像しながら勉強に励むことが必要です。
フリーランスWebデザイナーにはどんな仕事があるの?
フリーランスでWebデザイナーをするということは、あなた自身がWebデザインの仕事を受注から納品までの全てを行う必要があります。
単にWebデザインができることだけでは、フリーランスとして活躍することは難しいのです。
では、どのような考え方やスキルを持てばフリーランスのWebデザイナーとして活躍できるのでしょうか?
現役のWebデザイナーである私の経験をもとにお伝えしていきます!
職業訓練校を卒業してすぐにフリーランスとして活躍するためには
職業訓練校で学んだことしか出来ないのではダメです
職業訓練校やWebデザインのスクールでは「3〜6ヶ月でWebデザイナーになれる!」と言われることも多いです。
しかし、この煽り文句を鵜呑みにしてはいけません。
職業訓練校で学んだことを実践する技術を身につけることはもちろん、その技術をあなた自身で咀嚼して実践できないのであれば、そもそもWeb関係のお仕事自体が向いていない可能性もあります。
常に新しい技術を身につけましょう
Webデザインの実際の現場では、常に新しい「見せ方」や「技術」が出てきています。
現役のWebデザイナーであっても日々勉強し続け、新しい技術を常に学び続けているのです。
フリーランスを目指しているあなたも、職業訓練校で学んだ内容をもとに新しい「見せ方」や「技術」を現役のWebデザイナー以上に学ぶ必要があります。
Webデザインの企業に勤めている場合、ある程度トレンドなどについての情報は共有されますが、フリーランスの場合は自分でトレンドを掴むことが必要です。
企業ではほぼ毎日のように、Webデザインの業務がされており、経理作業や営業は別の人が行っていたりすることが多いです。フリーランスになれば、Webデザインの業務以外にも、営業だったり、経理の業務が入ってきたりします。
それらの業務を行いながら、Webデザインを行う時間を捻出できるのか?
また勉強も同時進行で行えるのか?を一度考えてみてください。
Webデザイナーのライバルが大勢いることを忘れずに
職業訓練校を卒業後にフリーランスになりたいと思っている方、
もしくはすでにフリーランスとして活動している方が多くいることを忘れていはいけません。
このようなフリーランスのWebデザイナーは全員あなたのライバルです(切磋琢磨できる仲間でもありますが)。
企業につとめながら、複業をしている方もいます。
自分が相手にどういう価値提供ができるのかを考えながら、
「どんな人に依頼が集まっているのか?」や「フリーランスにはどんな依頼が多いのか」などの相場を知ることから始めましょう。
フリーランスのWebデザイナーは自由に生きれるって本当なの?
実は時間的な自由はそれほどありません。
Webデザインは「労働集約型」ですので、労働の対価として賃金が支払われる仕組みです。
つまり、あなたがフリーランスのWebデザイナーとして仕事を受けるようになっても、クライアントからの納期や要望などを考える必要があるので、時間的な自由のある生活は送れません。
ただ、会社員に比べると仕事をする場所や時間がある程度は自由なので、中には時間的な自由を感じる方もいるでしょう。
ときには精神的に疲れてしまうことも
フリーランスのWebデザイナーを目指している方の中には、会社のしがらみや会社での人間関係を嫌う人も多いはずです。
しかし、フリーランスになったとしても人間関係で精神的に疲労を感じてしまう方も多いのです。
なぜなら、フリーランスといっても、クライアントと頻繁に連絡を取り合います。
中には「この人とはなんか合わないな」と思う方がクライアントの場合もありますし、ギリギリの期日に設定されてしまい、納期に追われることもあります。
中にはクライアントからお叱りを受ける場合も十分考えられます。
このように、フリーランスのWebデザイナーとして働いていても、精神的に自由を感じる人は少ないのです。
金銭的に自由になれる?
フリーランスのWebデザイナーになればすぐに稼ぐことができて会社で働くより金銭的な自由が手に入ると勘違いしている方が多くいらっしゃいます。
「すぐに稼ぐことができる」という点に関しては大間違いです。
クライアント側からすると、経験の浅いWebデザイナーには業務を依頼したくありません。
なので、フリーランスのWebデザイナーとして活動して数ヶ月、長いと1年程度は、時給に換算すると1000円にも満たないような単価の安い簡単なWebデザインを担当することになる場合が非常に多いのです。
職業訓練校を卒業してフリーランスになったらどこで仕事を探せばいいの?

クラウドソーシングサービスを利用する
フリーランスとしてWebデザインの案件を受けたいのであれば、クラウドソーシングサイトで依頼を探すのがオススメです。
例えば、「ランサーズ」や「クラウドワークス」、「ココナラ 」などには多くの案件が存在します。
(金額としては高単価ではありませんが…)
フリーランスになったらまずは「仕事を受けるとはどういうことか」を学びましょう。
フリーで活動されている方のアシスタントになる
「きちんとした」Webデザイン・コーディングが出来る人はとても需要があります。
ただ、職業訓練校やスクールを卒業しただけでは「きちんとした」に分類されることは少ないです。
日々勉強を重ね「これくらいだったら、いけるんじゃない?」とフリーで活躍されている方に思ってもらう。
そして仕事をお願いしてもらうのが、いいかなと思います。
報酬以上のアドバイスをいただけると思いますよ!(というか、いただける人にアシスタントを志望してみましょう!)
Twitterでの案件募集
実は、Webデザイナーの依頼をTwitterで募集しているケースは非常に多くあるのです。
さらに、Twitterの性質上「そのWebデザイナーがどんな方なのか」が投稿を通して伝わってきます。
私はWebサイトのデザインも制作も両方自分でできるので、他の方に依頼することがほとんどありませんが、
Webデザイナーとしてもとても魅力的な方を見つけた時には「私が作った制作物をもしこの方が担当していたら、どんな思いを持ってどう表現されるのだろう」と実際に依頼をしたい気持ちになります。
このようにTwitterでは、技術面で選ぶことはもちろんありますが、あなたの人柄で仕事を依頼してくれる方も多くいることが大きなメリットです。
職業訓練校を卒業後にフリーランスのWebデザイナーとして活躍することは可能だが、覚悟が必要
ここまでお伝えしたように、職業訓練校を卒業してすぐにフリーランスのWebデザイナーとして活躍することは可能です。
決して楽な道ではありませんが、その大変さをやりがいとして感じることのできる方にはフリーランスの方が向いていると言えます。
Webデザイナーとして活動していく場合でも常に学び続ける姿勢が必要ですが、フリーランスの場合は誰よりも努力する姿勢が必要です。
なので、覚悟を持ってフリーランスを目指しましょう。