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課題解決を大切にしているのに、育成でやっていることが経験の切り売りだと言われてグサリときた話

こんにちは、さおり(@iropon30)です。
普段から課題解決思考が大事!と言いつつ、後輩の指導でやっていたことは経験の切り売りではないのか?と問われ、確かにと思った話を書きます。

経験の切り売りでは?と言われたキッカケから、経験の切り売りと課題解決の違いは?ではどうするべきだったのか?ということを自分なりに書いていければと思います。

目次

書こうと思ったキッカケ、「経験の切り売りでしょ!」と言われるまで

「メンターが欲しい」と言っていたデザイナーさんの発言が目に入って、話したいこと相談したいことを書かれていました。どういう人にしてもらいたいんだろうか?とそれを見て考えたりしました。

その方が提供しているサービスを見ると、ロードマップなどを作成するコミュニティーを運営されていて、月の費用もいただかれているみたいで。費用をいただいて人のロードマップをつくるのに、自分のロードマップはあやふやなのか?と思ってしまいました。

課題解決視点があれば、(メンターは必要だけど)自分のロードマップもつくれるのでは?何で自分のロードマップはあやふやなのに、なぜ人のロードマップはつくれるんだろうか?ある人に質問してみると「それは経験を切り売りしているからでしょ」と。

わたしもデザイナーになりたい!という子の相談にのったりしていますが、その子の成長を課題解決視点で見れていたのか?経験の切り売りをしていたんじゃないかと思っていたところに「あなたも経験の切り売りをしているよね?」と言われグサリときました。

ちなみに、わたしも数年後のキャリアに不安はあります。メンターさんと話したいと思うことけっこうあります。だけど、やりたいことは定めているつもりです。どうなりたいのか?そのためには?ということを細分化して、どの部分をどういったメンターさんに話を聞いてもらいたいというのは年ごとに整理はしているつもりです。
とはいえ、年齢を重ねたりライフイベントがあったりするとまた変わってくるのかもなぁと思ったりもするので難しいですね。

課題解決と経験の切り売りの違い

課題解決と経験の切り売りはどう違うのか?をここで定義します。後輩Webデザイナーのロードマップを考えることを例にあげて書いてみます。

課題解決のプロとは?

例えば、コンサルタント。

コンサルタントは、クライアントの業務をすべて経験したことがあるでしょうか?
経験していない業務でも「課題解決のプロ」なので、クライアントの課題を明らかにし、明確な目的とその目的にいきつくまでのプロセスを考え、改善の手伝いやアドバイスを行っています。(コンサルタントがみんなこうだとは限りませんが…)

経験の切り売りは?

今まで自分が経験してきたことと照らし合わせて、その子に合いそうなことを選び実践してもらう。今まで見聞きしたものなど多少アレンジを加えつつも、自分の経験したことの範囲からでしか指導できないと思っています。

もちろん、実務経験も課題解決力もある人はいらっしゃいます。そういう人にメンターや指導者としてお願いしたいし、そうでなれるように努力したいです。

余談:経験も課題解決力もない人が、コンサル語ったりコミュニティーをしていたりする

課題解決力も実務力もないひとがコミュニティーをひらいたり
スクールをしたりしている
実務経験が乏しくても、課題解決力や思考があれば
異業種転職でも重宝される

経験もなければ、課題解決力がないひとが薄っぺらいスクールやコミュニティーを開いているのはよくある話。あなたが頼りにしている人は課題解決力はありますか?経験もありますか?

「ある」と返答がくるかもしれませんが、自分がどうなりたいのかを考え、情報を取捨選択する目をもって対応するべきだと思います。

ではどうすればよかったのか?

ロードマップもMECEを意識

MECE(ミーシーまたはミッシー)とは、「モレなく、ダブりなく」という意味で、必要なことは網羅しつつも重複しないようにする考え方です。

ロードマップを考えるときにも、モレなく、ダブりなく必要な要素を書き出ししてその中から何を優先するか?ということを考える必要があると思いました。

課題解決思考が土台にあり、そこで経験の勘所を使うのはいい

モレなく、ダブりなく、指導している子がWebデザイナーになるまでに必要なことを書き出し、その中から経験的にまずはここからはじめたほうがいいという「必要に応じて経験の勘所をつかう」のは有りだと思っています。課題解決をベースにせず、経験ありきで指導するのは相手の成長の幅を狭める可能性があるし、自分の視野も狭くなる可能性があるので良くないなと。

また「経験の切り売り」を意識せずやるのは、課題解決思考で考えるべきところを、経験の切り売りで乗り切る「癖」につながるのではないかな?とヒヤリとしました。

課題解決に経験の勘所をつかう
とりあえず経験からこの辺からしてみようと予測する

答えのあるものには、経験が効果的

経験の切り売りが悪い!というわけではなくて、答えのわかっているものや、不具合解決には経験はとても役に立つと思います。

例えばテストアップしたサイトでInternet Explorer だけ崩れている場合。これまで幾度となくIEと格闘してきた人であれば、あの書き方が問題かな?と肌感でわかりすぐに修正できるはずです。

まとめ

後輩育成は答えがないものだし、人の数だけ成長の仕方があるはず。自分の経験を切り売りするのではなく、課題解決思考を持って取り組むべきだと感じています。今回見ている子は不幸中の幸いでうまく行っているように感じますが、それで良しとするのは駄目だなぁと。改めて気を引き締めました。

ある程度の年次になれば、自分のロードマップも自分で考えて、必要に応じてメンターをお願いすべきだと思うし、改めて自分はそうでありたいと思いました。自分はいま「課題解決思考フェーズ」なのか「不具合解決フェーズ」なのかをしっかりと考えて把握し、仕事に臨もうと思っています。

もしお金をいただいて教えてもらったり、手助けを求めるのであればその人に課題解決力はあるか?実務力があるか?ということを考え、きちんと情報を見極めること、取捨選択することを意識してみてくださいね。

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この記事を書いた人

インハウスデザイナーとして奮闘している昭和生まれ。日々精進・日々勉強をモットーに、制作人生を謳歌しています。いまはサービスつくってみたい!という衝動に駆られています。

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