こんにちは、さおり(@iropon30)です。2か月続きました!そして8月分は読んでから感想を書き、下書き保存しているので7月より鮮明な記憶のときに感想を書けたと思います。
2か月坊主にならないように、来月も続けていけるようにします。
サービスデザイン思考 ―「モノづくりから、コトづくりへ」をこえて
読もうと思った理由
Twitterで見かけたのと、楽天ブックスからレコメンドされたので購入。サービスデザインに興味があるとは言っているものの、じゃあサービスって?どういう関わり方があるだろう?と思っていたのでいい機会と思い手に取りました。
読んだ感想
各章それぞれにまとめがあるので、わかりやすいです。また途中に記載されているコラムも面白く、スラスラと読めますが、すぐに実践できるか?と問われると難しい内容です。実践の機会を自ら掴みにいかなければと思います。
以前はモノとお金を交換で終わるが、サービスは購入後に顧客との関係がはじまると書かれており、airClosetさんが例にあがっていてイメージしやすかったです。
デザイン思考にも色々なプロセスや手法があるが、この本で紹介されているプロセスに共通することは「最後まで行って終わりではなく、拡散と収束を何度も繰り返すことで、解決すべき問題を問い直す」こと。終わりのない実践活動こそがデザイン思考であって、サービスデザインに共通することが多々あること。
またこれまで読んだ本と色々つながるところがあるなと思いました。
- 具体と抽象の行き来
- 顧客との共創でサービスをつくっていく
- サービスデザインは贈り物。顧客の欲しい物をつくるのではなく、ワクワクさせるものを
- ビジネスグロースできるものを最初から創造できるか?
- 不確実な状況の中で新たな価値をどう提案していくのか?
デザインマネジメント論のビジョンーデザインマネジメント論をより深く学びたい人のために
読もうと思った理由
この本もTwitterで見かけて面白そうだったので購入して積んでいた。
読んだ感想
3部構成になっており、1部はデザインに関する理論的な考察、2部は「ものごとに意味を与える行為としてのデザイン」と「組織や社会を新たな方向に導くためのデザイン」のデザインマネジメントについて、3部はデザインにかかわる属人性について書かれている。1部と2部は難しいが読み進めていくにつれて理解が深まる。2部のデザインマネジメントは3章が製品に対してのマネジメントで4章は組織に対するマネジメントについて書かれているが、プロセスや具体例もあり、イメージを持てる内容が多かったが、4章は問題提起で自分ごとにするのが難しいと感じた。3部も自分ごとにするのが困難でした。知識として持ち、必要な時に読み返す本だと感じた。
なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか イノベーションの興亡と未来
読もうと思った理由
本屋に行った時に見かけて、面白そうだと思い購入しました。
読んだ感想
1〜6章までは、タイトルについてのイノベーションの歴史、近年のスタートアップ企業の事例などが出てきて、どのような点がイノベーションの鍵だったのか、なぜ失敗したのかなど考察されていました。
興味深かった部分としては、新しいお金の章で、QRコードは日本でのイノベーションだが、QRコードを使って決済することをつくりだしたのは中国。
また、アンバンクトなど銀行に口座を持てない人を持てるようにするよりも、ビットコインなどを導入したほうがコストが低いというのはなるほどと思った。リープフロッグは日々の組織にも通じるものがあると感じた。
タイトルに通じるのは終章で、なぜ日本でイノベーションが起こらなくなっているのか?どう打開していくのか?世界ではどうなのか?が書かれているので、どう自分が今後行動していくべきなのだろうか?と考えさせられる内容でした。
ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン
読もうと思った理由
Twitter で見かけたのと、「ダークパターン」と言われると自分の仕事にも心当たりがあるため。(どう正常にもっていけばいいのか?という疑問を晴らしたいというのもある)
読んだ感想
ダークパターンを深く掘り下げて、どのような影響力があるか?という切り口で書かてている本。
企業やサービスに怒りを向けるのではなく、ダークパターンが私たちの意思決定にどう影響するか?長期的に見るとマイナスになるということが一貫して書かれているように思う。
ダークパターンは「小売の業界の欺瞞的慣行(おとり広告や閉店セール、198円商品など)」「公共政策におけるナッジ(ユーザーのために強制的に加入させる)」「グロースハック(hotmailのフッター)」のようなことを軸に生まれてきている。
全くサービスを必要としていない人でさえ、承諾させてしまうほどの力がある。
3章ではダークパターンの種類、どのような影響があるか?弊害は?などを実例を用いて紹介されていた。それぞれの例を見ると「見たことある」と思うものばかりだった。読んでいる途中に慢性的にこのようなことをしてしまっている組織を変えるのは根気のいることだろうな…と思いました。
紙と鉛筆で身につける データサイエンティストの仮説思考
読もうと思った理由
数学勉強し直したいなと思っていた中で、翔泳社さんの新刊で目に入り購入。
読んだ感想
結構な回数の「データサイエンティストは…」というはじまりがあり、なんだかちょっと胸焼けしてしまった。内容的にもデータサイエンティストの仮説思考というよりも、データリテラシーの基礎という感じでした。
データを分類することの難しさで「事前にデータを分類する目的をしっかりと決めておくことが大事」と書かれていたのは、デザインにも通じるところがあるなと感じました。得られたデータからどう仮説をたてるか?というところは、得られるデータを設計するのも大変なのだろうな…と思いながら見ていました。
気になったこととして、「次の中で一緒にインタビューしたほうがいいのはだれでしょう?」というクイズがあって、●さんと▲さんという答えですが、「一緒にインタビューすると同調バイアスかかったりしないか?」や、コンビニを例に出しておられるが「施策で愛着を…」と書かれたりしているが、コンビニで愛着とは?と思ったりするところもあったので、データリテラシーの基礎をちょっと知るぞ!くらいのテンションで読んだほうがいいかなと思いました。
余談ですが、今日とあるニュースで天然ガスが出る町が紹介されており、ガス代が安いと紹介されていました。本当に安いかもしれませんが、比較対象が「違う町の銭湯のガス代」「違う町の主婦のガス代」「天然ガスが出る町のおばちゃんのガス代」と、なんともセンスのない比較をされていて、こういうのを「比較対象が悪いよね」と考えるための手助けの本かなと思いました。
模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書
読もうと思った理由
本屋で見て気になって積読していてはや数ヶ月…。そろそろ読もう!と思い手に取りました。
読んだ感想
こういう本を半年に1冊は読みたい!と改めて感じた本です。クリエイターとして、デザイナーとしてこれからも生きていきたいと思える本でした。
読んだら1日1枚付箋に絵を書きたくなるし、散歩を積極的にしよう!と思うし、やっぱり手を動かして考える(考えて手を動かすのではなく)のは大切だし、曖昧さを受け入れることは大事だなと思ったり、タイトルに「13歳からの」とありますが、今読むからこそ響く言葉がたくさんありました。
おわりに、私たちはどのように生きるか?という章は、読みながらうるうるきてしまいました。また読み返したいなと思った本です。
まとめ
今月は手を動かす本(Reactとか)を読めたらいいなと思ってます。また素敵な本に出会うぞ〜!