就職活動や転職活動の中で、「大手企業かベンチャー(またはスタートアップ)企業のどちらかが自分にあうのか?」という企業規模や働き方に対する疑問があると思います。自分にはどちらがあっているんだろう?と考えたり、ベンチャー企業で圧倒的に成長したい!という理由で転職を考えたり就職するのは、危ないかもしれません。
今日は私がクリエイター目線でそれぞれの特徴をまとめてみたいと思います。
これから就職、転職を考えているクリエイターの方の参考になれば幸いです!
まず第一に企業規模ではなく「したいこと」を探してみよう
転職や就職活動で、自分にどんな会社があっているのか迷って決められない人も多いはず。企業規模の大きさで選んだ結果、自分のやりたい事や思い描いていた働き方と違ったといった声もよく聞かれます。
仕事内容の向き不向きなどは人によって大きく違うため、一概に大企業かベンチャーのどちらの方がいいということは言えません。会社の規模に関係なく、まずは自分がどうなりたいのかを優先するべきです。
「大きな社会インフラに関わる仕事がしたい!」「すぐにどんな形であれ、大規模案件に関わりたい」といった希望があるのであれば、大企業に行く方がチャンスが訪れるのがはやいのではないでしょうか?
「様々な経験を積んで仕事の幅を広げたい」という場合には、ベンチャー企業の検討も視野に入れてみるのもいいかもしれません。だた、ここで大事なのは「仕事の幅をどんな風に広げたいのか?」ということを
就職や転職を考える場合には、まず「自分のしたいことを実現できるのか」ということを念頭に、それぞれのメリットやデメリットについて把握しておくといいでしょう。
ここからは、大企業とベンチャー企業それぞれの特徴をお伝えします。ただし、すべての企業が当てはまるわけではないので、自分でも調べてみてください。自分がどのような道を進みたいかを踏まえ、良い面や悪い面も把握しておきましょう。
大企業の特徴
大企業とは、その名の通り大きな規模の企業のこと。どこから大企業と呼ぶのか、といった取り決めはなく、中小規模以外の企業を大企業と指します。
大企業は社員教育制度が充実していて、信用性や安定性が高いといったイメージがある人も多いでしょう。実際に、クリエイター目線で大企業に入るとどのような働き方になるのか、詳しく見ていきましょう。
大規模案件に参画できる可能性がある
大企業では、たくさんの人の目に留まるような大きな仕事が企画されることが多いです。
就職してすぐでも、大きな仕事が回ってくることもあることもあるでしょう。自分も大きな仕事に関わり、仕事を成し遂げたという実感が湧きます。
また、大企業では業務内容がきちんと決められていることが多く、与えられた役職に集中できる環境であることもメリットのひとつ。
整った環境の中で大きな仕事に臨むことは、モチベーションのアップに繋がります。クリエイター目線でも、達成感や充実感をもって取り組むことができるのは大企業の醍醐味でしょう。
福利厚生の充実
大企業へ就職することで受けられる恩恵として、福利厚生の充実はとても大きなメリットになります。 快適な仕事環境の確保だけではなく、生活の地盤を固める上でも大切なものです。
企業によっては、社内食堂や売店が利用できる場合もあり、託児サービスを受けられる企業やフィットネスジムの利用ができる企業もあります。
また、本来は当たり前のことですが、残業代がきちんと支払われることも大企業の良い点です。クリエイターにとって福利厚生が充実しているということは、生活に対する悩みなどを拭え、パフォーマンスを発揮できる環境のひとつですよね!
成長させて「もらえる」
メガベンチャーや外資系ではなかなかありませんが、年次や経験によって相応の役職を任せられるような機会が多いのも大企業の特徴です。定期的に研修や学びの機会を与えてもらうことができます。
真面目に勤続していれば、安定した収入とキャリアについては約束されたようなもの。そのため、ベンチャー企業やスタートアップ企業と比べると企業の安定性も優れているため、大企業に勤めるメリットは大きいと言えます。
しかし、あくまでも「成長させてもらう」ということを忘れずに。主体性をもって取り組むという点では、成長の機会を奪われるとも考えられるでしょう。
「さらに収入を増やしたい」「自分の力でスキルを磨いていきたい」という人は、大企業に勤めながら副業をするという働き方を選ぶ人も見られます。
ベンチャー(スタートアップ)企業の特徴
ベンチャー企業は、冒険を意味する「venture」が名称の由来となっており、新しいビジネスモデルに挑戦している比較的若い企業のことです。
多様なスキルが身に付く、自由性が高いといった前向きな面が目立つ一方で、①業務区別があいまい②環境が整備されていない といった側面もあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
業務区別があいまい
ベンチャー企業では、業務区別があいまいになってしまうことが多くあります。
特に創業初期は、やりがいのある仕事を任せられるということよりも、代表が時間の無さを理由に「代表ができないこと」といった業務が回ってくることもあり得るでしょう。
また、「どこからどこまでが自分の仕事か」ということがきちんと役割分担されてないことも多く、業務の線引をするよりも、業務の垣根を超えて、あれこれとこなしていく器用さが求められます。
人によっては多様なスキルを身につけるチャンスと捉えることもできるかもしれません。
このような状況では、クリエイティブな業務だけに集中することはなかなか難しいと言えます。
よくも悪くも「整備されていない環境」
ベンチャー企業は比較的新しい事業のため、大企業と違って規律や取り決めといったことがしっかりと定められていないことが多くあります。前向きに考えれば、社員と共に会社を作り上げていくということですが、整備途中の環境でもあると言えます。
メリットとして見れば、連絡や報告などの業務をスムーズに回すことができるという点です。
また、整備されていない環境であるからこそ、色々な業務をしたいという人にとっては持ってこいの環境です。
デメリットとしては現場の混乱が生じやすいということが挙げられます。利益や調整のために、急な方針転換にもついていかなければなりません。
ベンチャー企業では任される業務に幅があり、不安定な面もあります。しかし、整っていない環境の中で、さまざまなスキルを身につけながらビジネスを作り上げていく経験が得られるのは、ベンチャー企業ならではの大きなメリットといえるかもしれません。
あなたは成長の定義をどうするのか?
就職する際は、規模だけ見るのではなく自分の適性や、やりたいことができるかなど、様々な視点で考えることが必要です。
入社してから「思ってたのと違った!」というのは、あなたにとっても企業にとってもハッピーではありませんよね。
成長させてもらえる可能性が大きい大企業か、自分自身で切り開き成長していかなければならないベンチャー企業か。
様々な企業があり、それぞれで得られる経験値には差があります。どこが良くてどちらが悪いというわけではありません。
「自分の成長の定義は?どういう仕事人でいたいのか?」を考えることで、進みたい道がみえてくると思います。自分が思い描くキャリアプランを見据えて、企業規模ではなく、今後の自分の成長について考えてみてはいかがでしょうか。