以前SEOの基本の「き」を書いてみましたが、今回はSEOの基本の中のキーワード選定の基本のきを書いてみようと思います。

- 「キーワードの選び方が分からない」
- 「キーワード選定のコツを知りたい」
- 「キーワード選定で大切なことは?」
キーワード選定でお悩みの方は多いのではないでしょうか?「キーワード選定という言葉をよく聞くけどどうすれば?」「大切なのはキーワード選定!」と書かれているブログも多いので、気になっている人も多いはずです。
でもどこからすれば…と途方に暮れたりしますよね。(実は私もあまりできていません)
とはいえ、キーワード選定はSEO対策においても非常に重要なことですので、放置することができません。
そこでこの記事ではキーワード選定のコツについて、私も勉強を兼ねて紹介していきます。
検索意図を理解してみよう
ホームページやブログ、オウンドメディアを運営するにあたって、ユーザーの検索意図を理解することは重要です。
例えば、あなたが『天気』というキーワードを狙って、天気予報の仕組みや当たる確率などを他のサイトとは比べものにならない情報量で丁寧にまとめたとしても、『天気』というキーワードで上位表示される可能性は極めて0に近いといえます。
なぜなら、ユーザーが『天気』というキーワードで検索するときは、『お天気情報』が知りたいからです。
天気予報の仕組みを知りたいのであれば、『天気予報 仕組み』と検索するはずですよね。
つまり、Webサイトが検索で上位表示されるためには、ユーザーの検索意図を汲み取ったキーワード選定やユーザーが満足するような情報の網羅が欠かせないのです。
キーワードの分類
キーワードは悩みの塊
私たちが検索するときは『何かしらの悩み』を持っているときです。例えば、普通に生活しているだけでもこのような悩みが出てきます。
- 駅までの行き方が分からない
- ニキビをすぐになおしたい
- この芸人さんの名前はなんだろう
このように日頃からさまざま悩みが生まれてきますが、この悩みを解決するときに取る行動がスマホやPCなどで『検索する』ということです。
そして、検索するときに使用するキーワードこそ『いま悩んでいること』ということになります。
ユーザーが検索するキーワードは悩みの塊といえるのです。
キーワードの4分類
検索するときのキーワードの種類、ユーザーの悩みは大きく分けて下記の4つに分類することができます。
- 知りたい
- 買いたい
- 解決したい
- 行きたい
それぞれの具体例をひとつずつご紹介していきます。
- 知りたい「今日の天気を知りたい」
- 買いたい「駅までのルートを知りたい」
- 解決したい「即効性のあるニキビの治し方を知りたい」
- 行きたい「評価の高い化粧品を知りたい」
Webページやオウンドメディアの記事を作るときはこの4つのうち、どのニーズに合わせた内容にするのかを決めることが効率的で、大切になってきます。
また一般的に、単体キーワードよりも複合キーワード(ロングテールキーワード)のほうが悩みが深いと言われています。個人的には悩みが深いからロングテールではなく、単体キーワードでは求めている情報が出にくいのではないかなと思います。
すぐに実践するには?
まずは、あなたが狙っているメインキーワードと、それに付随するサジェストキーワードを出来るだけ書き出すことが大切です。例えば、『キーワード選定』というメインキーワードに対してのサジェストキーワードは下記のように書き出すことができます。
- キーワード選定 ツール
- キーワード選定 やり方
- キーワード選定 コツ
- キーワード選定 とは
- キーワード選定 無料
- キーワード選定 ブログ
- キーワード選定 難しい
サジェストキーワードは数えきれないほど多く存在しますので、すべてのサジェストキーワードを書き出すことはできません。
しかし、ある程度ニーズのあるサジェストキーワードであれば、『ラッコキーワード』や『Googleサーチコンソール』といった無料ツールで探すことができます。
さらには、あなたが仮説を立てることでサジェストキーワードを思いつく場合もあります。
例えば、あなたが仮に『キーワード選定なんて必要ないでしょ』と思ったときに、『私が思うってことは他にも思っている人がいそう』という仮説を立てたとしましょう。
ここで生まれたサジェストキーワードは『キーワード選定 必要ない』です。
このように、キーワード選定には仮説思考を持つことも大切なこととなります。
キーワード選定のステップ
ここまでご紹介したキーワード選定のコツを4つのステップで表すと下記の順番になります。
- 狙いたい大枠を決めること
- ユーザーのニーズを確認する
- 競合サイトを調査する
- キーワード候補をたくさん出す
それぞれのステップで大切になることをご紹介していきます。
狙いたい悩みや大枠を決める
Webサイトのコンテンツを制作する前にまずやるべきことは大枠を決めることです。
例えば美容室のサイトでも、「ヘッドスパが得意」や「1対1のプライベートサロン」などウリになるポイントが違ってくるはずです。そして「1対1のプライベートサロン」に行きたいのであれば場所の説明ですし、「1対1のプライベートサロン」で髪の悩みを解決したいのであれば、サロンでどうやって髪の悩みに向き合っているかをコンテンツに入れるべきですよね。
すべてひとつのコンテンツに入れてしまおうとするのではなく、「ユーザーの要望にピッタリ合う価値の高い情報」を提供できるように心がけましょう。
ユーザーのニーズを確認する
検索上位されている競合サイトの内容は、そのキーワードで検索したユーザーが求めている内容となります。
SEOの性質上、あるキーワードで上位表示されているWebサイトの閲覧時間や直帰率が高い、またはクリック率が著しく低い場合には、Googleクローラーから価値のないコンテンツと判断されて、そのキーワードの検索順位は落ちていくからです。
例えば、『天気予報』とユーザーが検索したのにも関わらず『天気予報の仕組み』という記事が上位表示されている場合、求めている情報とは異なるものになるので、クリックされない、もしくはクリックされてもすぐにページを閉じてしまいます。
このような仕組みがあり、検索されたキーワードとユーザーの求めているものが一致している記事が上位表示されるのです。
つまり、あなたが競合サイトを調査したときに表示されている内容こそが『ユーザーの求めている情報』となり、その内容と逸脱したことを上手にまとめても上位表示される可能性が低くなってしまいます。
競合サイトを調査する
書き出したキーワードから順番にコンテンツを制作していくわけなのですが、ここで重要なのが競合サイトの存在です。
相当ニッチなキーワードでない限りは同じような内容をまとめている競合サイトが存在します。
当然ですが、競合サイトよりも内容が薄かったり、記事のボリュームが少ないと検索上位には表示されません。
ですので、現在上位表示されている競合サイトを調査して、それ以上の内容の濃さやボリュームでコンテンツを制作することも必要になってきます。
キーワード候補をたくさん出す
大枠やターゲットが決まり、競合調査を行ったらキーワード候補をたくさんあげることが大切です。
インターネットで調べたものや、自分で思いついたキーワードでもすべて書き出しましょう。
このときに、「これは必要ないかな?」や「これってどうだろう?」などと、ひとつひとつ吟味するのではなく、とにかく数を増やすことを意識しましょう。
そうすることで、時間の削減にもなりますし、新たな可能性を生み出すことにも繋がります。そして大切なのは、そこからキーワードを絞り、どのキーワードに重きを置いてコンテンツを制作していくかです。
まとめ
この記事では、キーワード選定のコツをご紹介していきました。
キーワード選定に大切なことはたくさんあり難しいと感じるかもしれませんが、もっとも重要なことは『ユーザーの検索意図を理解すること』です。
これを理解しているかどうかでも、検索で上位表示されるかは大きく変わってきます。
ぜひ、この記事を参考に上手にキーワード選定をしてみてくださいね。