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名乗れば誰でもWebデザイナー。だけど市場価値との差は把握すべきだと思う話

こんにちは、さおり(@iropon30)です。

今日は「なんでこの方はエンジニア名乗ってるんやろか?」というような事をたまに体験していて、そのもやもやを一回咀嚼してみよう!と思って書きます。いつもそんな感じでブログ書いていますけども。

特に資格がいらない職業、「Webデザイナー」「Webエンジニア」「Webディレクター」など。名乗ればだれてもすぐその職業になれてしまう。たまにイラッとすることもある。 名乗るのは自由だけど、本当に自分ってその職業で通用するんだっけ?という気持ちは持っておいたほうがいいと思うこと、私なりの市場価値との差の見方などをご紹介します。

目次

あなたの肩書は?私が思うデザイナーは?

一応Webデザイナーをしています、さおりです。

たまに興味本位でTwitterに書かれている職種を見ていると、明らかに私よりコードを書けないであろう人がフロントエンドエンジニアを名乗っていたりします。それ、フロントエンドエンジニアに失礼だよ!!と言いたくなる気持ちをぐっと堪えます。(というか名乗るの恥ずかしくないのかな…とちょっと不安になります。恥ずかしくないから名乗っているのでしょうけど。)

他にもこの方はWebエンジニアと書いているけど、本当にエンジニア?と思うような方や、UI/UXデザイナーと書いておきながらユーザー体験最悪なツイートを繰り返しているような方もいて、まあなんだかなーと思ったりします。

それはエンジニアじゃなくてコーダーだと思う!という気持ちを経験されている方は一定数いるのではないでしょうか?私もたまになります。これは、お互いの職業への認識が違うからもやもやが起こる気がします。
なぜ齟齬が生まれるかと考えると、医者や士業のように特に資格がいるわけでもないので、名乗れば誰でもなれてしまう職業からくるものかなと思っています。

Webデザイナーって?

Webデザイナーと言っても、人それぞれで解釈は違います。例えばIllustratorやPhotoshopなどを使用してバナーをつくったり、Webデザインをつくることを「Webデザイナー」と呼ぶ人もいるでしょう。他にもデザインカンプからコーディングを行うことを呼ぶ人もいれば、ターゲットは?どのような課題で?など深堀りして考え、その後制作していく人のことを「Webデザイナー」と定義している人もいると思います。

Webデザイナーといっても人それぞれ。だから相手の求めている「Webデザイナー」が何かを理解して、その「Webデザイナー」像にマッチしているかを考える必要があります。Twitterで「ん?」と思うのも仕方ないです。多様な相手・解釈が存在するSNSで、認識の齟齬がないわけないのですから。

ちなみに、私はデザイナーは「課題や問題点、事業としての戦略を考えながら、考えている戦略が最大化するように制作する」職業だと思っています。なので、ただ単にソフトを使える…みたいな人がデザイナーを名乗っているのはどうなのかなぁ、と思ったりはします。

認識の違いはあってもいいけど、市場価値との差は埋めていたほうがいいのでは?

認識の違いはあってもいいと思います。まずは名乗ることから!という人のことを否定はしません。まずは形から入るのはいいですが、もうWebデザイナーだ!と肩書にあぐらをかいてしまうのはいかがなものかと思います。

だから、市場が求めているものと自分のスキルや提供できるもの差を認識しておくことは大切です。

手っ取り早いのは、Webデザイナーの求人やフリーランス志望であれば協業を求めている会社が「どのようなWebデザイナーを求めているのか」を見ていけばいいと思います。まずは10社ほど見てみてはどうでしょうか?

見ていけばわかると思いますが、会社によって目的が違うので募集要項も様々です。必須・歓迎条件や業務体制のところに、「Figma・XDでのデザイン」だったり、「html、css(scss)を用いたコーディング経験」など色々書かれていると思います。そこから紐解いて、何かしらの傾向を掴みに行けば良いのではないでしょうか?

最低限このくらいのレベルはないと、市場からは「Webデザイナー」として認められないんだなという自分の認識と市場の差が見えてきたりすることもあるかもしれません。

市場と書きましたが、例えば岩手で活動しようと思っているのに、東京の求人を見てた!などはないようにすべきかなとは思います。
きちんと自身が活動する場所の市場を見定めて、調べてみるのが良いと思います。

もちろんこの会社に入りたい!というのがあれば、その会社のWebデザイナーの定義を文章から紐解いたりして自分のWebデザイナー像をつくっていけばいいと思います。が、望んでいる会社に100%入れるなんて保証もないので、数社傾向を見るほうが良いとは思います。

Webディレクターで考えてみる

ずっと前に、Webディレクターってどんな仕事?という話をした時に、私は「企画立案からUXのことまで幅広く考えることができ、Webサイトを完成させることのできる人」と思っていたのですが、Webディレクターも会社や人によって解釈は様々です。

例えば極端な話、コーディングのみの案件を受注し、その進行管理からテスト、納品を行うのもWebディレクターと言われハッとしました。

上記は極端な例ですが、Webディレクターを目指してまずはWebデザイナーになるんだ!と考えているのであればどんなWebディレクターが求められているかを求人サイトで調べてみる…ということをしておいても無駄ではないかなと思います。

(余談:とりあえず成長してどんなコトしたい?って言われるからディレクターって言っとくか、みたいな人はずっとデザイナーしていたほうが幸せだと思います。)

市場から求められる、そしてその先を考えることをフロントエンドエンジニアという職種で考えてみる

先日ある方が「新米フロントエンドエンジニアが、デザインまで関わっている」という記事を書いていて、とあるエンジニアさんと読んでました。そして、ふとエンジニアさんが言いました

このひと頑張っているのはわかるけど、エンジニアじゃなくてプログラマーだな」と。

私から見るとフロント(React や Next.js、TypeScript )も書かれているから、フロントエンドエンジニアでは?と思っていましたが、エンジニアさんは違ったよう。

エンジニアは、システムやサービスの稼働年数を考えて、耐えれる技術選定や保守コスト、拡張性を考慮して実装しなければならないんよ。でもこの文章を読んでもプログラミングをしました!ということしか見えてこない

これを聞いて、なるほどと思 ったと同時に世の中にhtmlとcss(scss)しか書いていなくてフロントエンドエンジニアを名乗っているひとはどうかしているなと思 いました。

この発言から、稼働年数や保守コストまで考え技術選定をし、なおかつプログラミングまで行うことが「このひとにとってのエンジニアの定義」なのか!と思いました。

だけど、市場を見たらどうでしょうか?フロントエンド(React や Next.js、TypeScript )のプログラミングを行い、デザインまで行える(どのくらいかわからないけど)人は、今のところ引く手数多ではないでしょうか。

市場が求めているエンジニアを知ることも大事ですが、それよりも先、どのようなことをすべきかを持っている人はさらにすごいなぁと思いました。(月並み)

名乗っている職種において、自分の実力と市場の差を知りつつ、さらに市場の先を見据える。そういうキャリアが歩めればいいなと思いました。

まとめ

資格がいらない職種は、名乗ればすぐなれてしまう。名乗って仕事を受けることはできるかもしれないです。

移り変わりが激しいWeb業界。市場から求められている人は?先を見据えてどういう事をすれば?という事を常に自分に問いながら業務に勤しむ姿勢が大事なのでは?と思っています。

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この記事を書いた人

インハウスデザイナーとして奮闘している昭和生まれ。日々精進・日々勉強をモットーに、制作人生を謳歌しています。いまはサービスつくってみたい!という衝動に駆られています。

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