こんにちは、さおり(@iropon30)です。
前にいた制作会社の後輩から「ホームページをリニューアルする!」と話を聞き、
本当にリニューアルが必要なのか考えようとしていました。

競合はどこなんだっけ?というところから、今回はスタートです。
競合はどこ?
きっと、「UIJターン」の人を増やすという意図であれば「競合」は大手になりますよね。
- M社
- RA社
- B社
が思い浮かぶのではないでしょうか?
では、人材紹介にはどんな「課題」が潜んでいるのか、ざっくり考えてみましょう
ざっくり人材紹介事業の課題とは?

ざっくり考えただけでもこれくらいありますかね。
この課題を「本当にこれは課題?」や「もっと奥深くに課題があるのでは?」と探っていくことが必要なのに
「売上をあげたいから、ターゲットを絞ってリニューアル」は違うんじゃないかなぁ‥
あまり言うといけませんが、やはり地方でやるのと首都圏で仕事をするのは
ぜんぜん違うな…と個人的に思う部分もあります。
何も知らない状態で「面談お願いしますね!」なんていうハイスキル人材が突然地方に来るわけもなく。。
それぞれの職種に対してのきちんとした事前情報を持たないまま面談をすると
間違いなく…その方は離れていきますよね。
というかんじで、ひとつひとつに課題の深堀りができそうです。
「地方の人材紹介会社」と「大手の人材紹介会社」の違いは色々ありますが、
大きく言えば「圧倒的認知力」でしょう。
業界大手は、解決する課題はたくさんあるものの、「圧倒的認知力」と新規事業開発で
またさらに高みを目指していくのだと思います。
業界大手のM社やR社の場合

圧倒的認知により、黙っていても人や企業からお問い合わせが入ります。
(実際にはかなりの広告を使われていると思いますが…)
全国に支社があるイメージでしょうから、UIJターンするときも安心と思ってしまいますよね。
(実際に安心感は、地場の人材紹介会社のほうがいい場合もあります)
業界大手のB社の場合

「本当にリニューアルなんだろうか?」を考えている時に、ふと改めて考えると、B社って違う切り口で
広告を出していますよね。
R社やM社って、転職しませんか?大手ですよ!という求職者のアプローチだったのに対し、
B社は「ハイクラス人材・即戦力がいます!」という企業へのアプローチを重点的に行い、
企業からの認知・求人票を獲得して、求職者に「魅力的な求人があるよ〜」と集客を行っている。
これもひとつ、業界の「課題」をどういう風に切り取って解決しているのかのいい例だなと思いました。
では大手に勝てる部分、優位性はなんだろう?
先程の課題を深堀りしてみて、大手に勝てる部分を考えてみると。
やはり大手にはないきめ細やかさが必要になるかな、と書いていて思いました。

対求職者に対して
大手は例えば求人票を獲得したRAと面談をするCAが顔見知りでない状況もありえます。
なので、求人票からしかわからない情報をさらりと求職者に伝える、なんて事も起こります。
大手にはできない、きめ細やかなヒアリングで、
UIターン・首都圏ではないメリット・デメリットをしっかりと説明するのが、優位性になるのでは?と思います。
また、他にも
・コーチングを行えることなども優位性になる?
・業種を絞ることにより、面談のクオリティを上げることも可能?
対企業に対して
企業からの求人票にかかれているスキルセットの求職者を紹介するだけでなく、
求人票やヒアリングから、企業の今後のビジョン、事業展開を紐解き、
新たな求人(潜在的な求人)を提案する。(自社に登録している求職者にあうような求人)
など色々考えつくこともあります。考えに考えを重ねて「どうしたらいちばん売上をあげることができるか」の
戦略を練る必要がありますよね。
もっと広い視点で、優位性を考えてみる

広い視点から見て事業モデルを形成すれば優位性になるのではないかなーと考えます。
例えば、求人票に焦点をあててみると、潜在求人を取得し、その求人をデータベース化する。
その地域の求人情報を圧倒的に持つことで、人材紹介会社に有料提供する…なんてこともできるかもですね。
求職者に焦点をあててみると、
首都圏で働きながら、いつかは地元へ…なんて人、多いと思うんです。
また、利用した人が「よかった!」と思えば紹介したり、もしかしたらまた次もお願いしたい…なんてことが
あるかもしれません。
そういうコミュニティーづくりに力を入れるのも、いいのかな、なんてことも考えられますね。
目の前の課題の深堀りと、広い視点で見ることの大切さ
こう考えていくと、「売上をあげたいから、リニューアル!」なんていうのは、
前の記事で話したとおり短絡的ですし、売上があがらなかったら「ホームページのせいだ!」になりかねませんよね。
まずは課題の原因を見極め、
打ち手を考えること、つまりマイナスをゼロに。
そして、新たな施策は戦略を練って市場に投下し、プラスの増幅を目指す。
というのを、後輩から相談を受けて、1週間軽くケーススタディーをしていました。
こう考えると「ホームページリニューアルして、売り上げあげましょう♪」なんて提案しているのが、
すごく薄っぺらく見えてしまいますね。
制作は戦略の一部!戦略の最大化を目指す制作!をモットーに
これからも日々精進の毎日です。