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未経験からいきなりフリーランスデザイナーになるのは、やめといたほうがいいと思った(「人柄」で仕事をいただくことについてを考える)

こんにちは、さおり(@iropon30)です。
今日はデザイン経験いきなりフリーランスのデザイナーになるのはやめといたほうがいいのでは?人柄で仕事をいただくことについて思うことを書いていければと思います。

自分の至らなかったことを忘れないためと、未経験からフリーランスデザイナーになる!という方や、今現在未経験からフリーランスになって日が浅い方、悩んでいる方に読んでいただけたら幸いです。

目次

最初はそういうのもアリなんじゃないかと思ってた

未経験から月収○○万!などの稼ぐマウントのためにデザイナーは見ててうっ。と思ったりすることもあります。ですが、デザインが好き、やってみたい、稼ぎたい(そんなに稼げる職業じゃないけど)、隙間時間をお金にしたい(お金にするまでにかなり時間かかるし、アルバイトしたほうがいいんじゃ?)とか色々理由あると思います。デザイナーという職種も顧客と自分の目的を達成するひとつの手段にすぎないので、自分が決めたことならいいんじゃないかなーと思っていました。多様性の時代ですし。

現にデザイナー人足りてないしね!やりたいと思って入ってきて、フリーランスで自分で学んで…みたいなのだと業界コストもかかんないしね!とも思っていました。

最低限のレベルがあるから独立しているし、仕事もあってやられているのかなと思いました。でもここ落とし穴。「最低限」って何を指すか、自分と相手の最低限の基準が違うから色々あるなと再認識。

自分と相手の価値観は違う。当たり前なのですが、発注時も受注時もこの認識合わせはすごく大切だなと。相手と自分の認識や共通言語をきちんと最初に確かめておくことがとっても大事。(どうすり合わせていくかは、今後の自分の課題)

ずっと前に先輩に言われたこと

ずっと前に会社の先輩に言われた言葉を思い出しました。「スピード、クオリティー、ホスピタリティー、どれに重きを置きたい?」もちろん平均点はすべて超えなければならないけど、どれを突出させるかを考えながら仕事をすすめていきなと。

「スピード」であればいきなり100点ではないけれども80点クラスの制作物を数点提案して、そこからクオリティをあげていく。「クオリティー」は最初の提案時に99点、105点、120点のようにすべての提案を高クオリティで提案する。「ホスピタリティー」はおもてなしの現れ。どんな仕事をお願いしても、○○さんなら平均点以上をやってくれる、一緒に仕事をして心地良い。

自分の強みを何にするかを考えながら仕事をしてみて!というアドバイスだったのかなと思います。

人柄で仕事をいただくということ

たまにSNSで「人柄を見てもらって仕事をいただけました」というのは、ある程度のスキルがあるから仕事をいただけてるのだと思います。それを「人柄で」なんて言うと、制作スキルのない人が勘違いしてきちんと対応していれば大丈夫と勘違いすることもあるんじゃないかなと。

制作スキルが平均点以上あってこその、人柄じゃないかなと思います。

そしてその「制作スキル」を評価するのは、自分と上司(指揮命令をくれる人)だと思っています。
未経験の方に「制作スキル」を正当に評価する目はあるのかと、自分の胸に聞いてみてほしいです。
(ちなみに、私も自分を正当に評価できるか不安です。)

指揮命令下を経験するの、大切だな

自分の価値や市場価値を見る目が最初から長けている方ももちろんいらっしゃいます。ですが、全員が全員すぐに身につくものではないと思っていて。

独立する(フリーランスになる)と、仕事の受け方にもよりますが、基本自分の意識・価値観で意思決定をしなければならないじゃないと思っています。「制作スキル」や「お客様の要望」「エンドユーザーの反応」「必要なスキル」など、意思決定の判断は自分にあります。

未経験で、未熟な判断軸のまま意思決定をするのは、お客様にもエンドユーザーさんにも迷惑をかけたり、自分も不要な時間や気を使ったりするものです。

未熟なうちはだれかの「指揮命令下」のもとで働くのはとても大事なことなのかもしれないなと思いました。
そしてその「指揮命令下」は育成ポジション(できれば会社員)でやるほうがいいのでは?と思っています。

コミュニティーやサロンで聞ける環境がある!という方

その環境は、正当に聞ける環境ですか?業務委託契約の場合は守秘義務も結ぶのが一般的です。きちんとお客様に確認していますか?(他者に相談していいかなど)

私だったら、どこの誰に相談するかわからないことに対して、OKは出さないと思います。ましてや事業をされている方は「もし万が一競合のサイトをしていたら…」なんて思ったりするかもしれません。というか、了承を得ず他人に聞くのは嫌悪感がありますね。

あと、どんなに厳しいことを言っていると言われても、人間嫌われたくないからそんなに言わないでしょう。自分の事業がかかっている事業者ほど厳しく言わないと思います。人を叱るって根気も労力もいるしね。

そして、結局は事業に絡んでいない他人です。ピクセルベースの意匠という意味でのデザインは強いかもしれませんが、事業ドメインはわかっているのか?なども出てくるかと思います。

お客さまに恵まれている!細かなところまで言ってくださるから

お客さまはデザインのプロでしょうか?Webのことをよく知っているのでしょうか。お客さまの好みのサイトをつくることだけデザイナーではないと思います。

頼れる「師匠」がいるから大丈夫!そういう人から発注してもらうから!

「コミュニティーやサロンで聞ける環境がある!」よりもいいかと思いますが、デメリットもありますよね。まずは意見が偏ること。「師匠」のまわりの人にも聞けるから!というのは「コミュニティーやサロンで聞ける環境がある!という方」をもう一回読んでみてください。

次に意見や相性があわなかったときのこと。複数人の会社であれば他の人に相談できますし、会社であればある程度は守られています。(やめる権利があります)だけどその人だけだったら?不利な契約書だったら?訴訟をちらつかせられたら?知らなければならないことがたくさんあると思います。

あまり想像したくないですが、パワハラで心が弱ってしまっても保証もない。なので会社員からのスタートをみなさんおすすめしているんだと。

教育するのも大変

後輩ができて指導する立場になると感じるのですが、指導するのってとっても大変です。

会社のため、自分の業務負荷軽減のため、自分のスキル向上のためなど指導の目的は様々です。「指導する」ということは、もちろん時間も発生します。指導・教育するにも時間がかかるということは、制作時間は削られます。(自分のスキルはあがるかもしれませんが…)

こういう考え方はあまりよろしくないと思いますが、会社員って月々のお給料はだいたい決まっていて。
その中で「後輩の教育」にも会社からお給料が出るわけです。

デザイナーの多くは業務委託や準委任契約で制作の仕事を受けていると思います。制作時間が削られるということは、報酬が減るということにつながります。駆け出したばかりのフリーランスの方に、無償で教育してくれる人はそうそういないと思います。(教育の報酬を払うのであれば別ですが、それでも複数人から見てもらえる環境に行ったほうがいいよなぁと思います)

まとめ

まだまだ「いきなりフリーランスのデザイナーになるのはやめたほうが良いんじゃ?」と思うことはありますが、書き出すとキリがないので、ここらへんで。

もちろん最初からフリーの第一線で活躍されている方もいらっしゃいます。ただ、大多数の未経験からフリーランスの方は、今一度自分のスキルを磨ける場所を探してみたほうがいいのではないかなと思いました。

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この記事を書いた人

インハウスデザイナーとして奮闘している昭和生まれ。日々精進・日々勉強をモットーに、制作人生を謳歌しています。いまはサービスつくってみたい!という衝動に駆られています。

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