フリーランスや副業でWebデザイナーをしていると、 「値下げ交渉」があることもあります。
そんなとき、安易に値下げしてはいけません。 今回は、安易に値下げしてはいけない理由と値下げを受けるとしてもきちんと「交換条件」を出すべきです。
いま値下げ交渉をされている方や、これからフリーランスに!副業をしていこう!と思っている方に読んでいただけると嬉しいです。
後たくさん案件をお願いすると思うから!という相談で値下げはNG
今後優先的にあなたに案件をお願いします! まずは相性をチェックするために、お値引きしていただけませんか? なんて相談を受けたことはありませんか?
色々な方の意見を総合的に聞くと、このような場合は継続的にお付き合いができる可能性はきわめて低いです。
またこちらから「まずは相性もあると思うので…」というのと、相手から打診してくるのとでは状況が全く違います。きちんと自分の状況やスキルを考えて、パートナーを見つけましょう。
個人的にはある程度のポートフォリオとスキルの確認をすれば解決するでしょうし、
案件で相性を見るのではなく、簡単なバナーテストなどで相性を見ればいいのかなと思います。
それに「今後案件があるときはお願いする」なんてことを契約書にはもちろん書きませんよね。
つまり口約束になるわけです。
口約束…必ず守られると思いますか?
そういうところも、考えてみてください。
アイミツ(相見積)を取られていると言われるのも要注意!
「他にも頼んでいるところがあるから…」と言われた場合、あなたは値段で勝負しますか?
もしここで安易に値下げに踏み切った場合、相手に「こう言えば安くなるのか…」と思わせてしまいます。
値段ではなく、クオリティやスピードなど、相手より価格よりも価値提供出来るものを掲示しましょう。
自分に技術がなくて不安!というのであれば、きちんと相談出来る人をつくってから、
案件に臨んでも遅くないと思います。

実績のために、タダでやってはもっとアウト
実績のためにタダでしてよ!と言われたり、実績になるよ!と声をかけてくる人がいると思いますが、もちろん断ったほうが良いことのほうが多いです。
「あの実績があって、今があるよね〜」みたいな事を匂わせてくる方もたまにいます。
それに個人的には「タダだから」という甘えや申し訳なさがどちらにもうまれ、結局良いものができないんじゃないかと思います。
「タダだから」これくらいでいいだろう
「タダだから」あまり言えないな…
そんな感情がお互いに出てくる気がします。
個人的にスキルが乏しくても、正規価格(もしくは少し割り引いた価格)で受注し、
いただいた金額で、コードレビューやデザイン添削をお願いし、良いものを仕上げるほうがよっぽど良いと思います。
そして、もしもタダで受けるのであれば「タダで対応するので、お金を払って対応する以上のフィードバックをもらう」のがいいような気がします。
値下げ交渉の対処法

工数や価格に対して、きちんと説明ができるようになっておくことが必要です。
制作の費用は、見る人にとっては曖昧な部分も多かったりします。「ディレクション費」「デザイン費」「コーディング費」私達には聞き慣れた言葉ですが、依頼する側はよくわからないことも多いですし、材料費がかからないから安い!なんて思っている人もいるかもしれません。
きちんと納得のいく説明ができるようにしておきましょう。
それでも値下げ交渉されたときは?
それでも値下げ交渉をされたときは、説明コストのことを考え辞退するか、ただ値引きするのではなく「値引きするメリット」となるような条件をつけるべきです。
例えば、「修正回数の上限を決める」「支払いサイトの変更」「監修はするが初学者が対応する」「納期の指定」など…
ただ単に値引きするだけで、制作側のモチベーションも下がってしまうので、
きちんと値下げするメリットをいただけるようにすると良いと思います。
値下げ(自身が決めた単価よりも安く受注)したのに、修正回数が10回を超えた!時間単価にすると…と考えると、悲しい気持ちになりますからね。
きちんとメールのやりとりや、契約書で約束事は「言った言わない」を作らなくするようにするのも大切です!
まとめ
初学者のうちだったり、参考金額が確立していない時期は、金額設定や値引きの面で悩むことも多いと思います。自身のメリットと値引きを天秤にかけて、判断できるようにしましょう。