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結局は人柄(でビジネスパートナーを募集しているひと)に物申したい

こんにちは、さおり(@iropon30)です。挑発的なタイトルにしてしまいましたが、そんなに挑発している内容を書くつもりはありません。今日もふと目に入った「(Web制作関連の)パートナーさんを募集したい。そして結局は人で選びたい」という発言を見て、フリーランスの方がWebデザイナーやコーダーなどの、ビジネスパートナーを人柄で募集していることについて思うことを書いていきます。

目次

人柄で選びたいと一言で言っても

人柄で選びたいというのはよくわかるのですが、その人柄ってなんだろう。そして私が見た文は「結局は人」と書かれていて、「人で選びたい」という一言は言語化から逃げている極みであり、相手のことを全然考えていない一言だなと思いました。

人って?人柄って?そこを言葉にしないと難しいのではないかなと思いました。今までの自分のツイートや文章を見てくれということなのかな?そういう努力を経て自分を選んで欲しいということなのでしょうか。

そして、選ばれなかった人はどう思うのだろうかと思いました。人じゃないのか?人柄が悪いのか?(きっと)そうじゃないですよね。発言者との相性や方向性、持たれているスキルなどを考えて、パートナーとなるはずなので、別に人柄を否定するとか、人であることを否定するわけではないはずです。

「人で選びたい」と「自分と相性がいい人と仕事をしたい」文字数は倍以上違っても、選ばれなかった時の相手の気持ちや、相手の方が「どんな人と相性がいいと思いますか?」なんて質問もしやすいんじゃないでしょうか。

顕在化している人材不足

(ある程度の)デザイナーやコーダーは人材不足と言われています。これは企業でもフリーランスの方のパートナー探しでも同じだと思います。

「自身のスキルが企業の提示するスキルと合わなかった」「企業の提示する条件と、希望する条件が合致しない」「企業の方向性と自身のスキルや展望が合わなかった」など理由は様々です。

こういう言い方をしてはいけないかもしれませんが、ある程度の条件を提示している企業でさえ採用が困難なのに、「最終的に人で選びたい」と発言するのはどうなのだろうかと思います。心の中で思うのはいいと思うんですが、それを口に出して募集するのはどうなのかなと思います。

きちんとスキルを持ってフリーランスになっている人が、そのような発言をする人のもとで働きたいと思うでしょうか?

スキルが未熟の「駆け出し」を求めているから?

人材不足なので、相手のスキルがまだまだ未熟な駆け出しの方でもいい!自分とともに成長してほしい!ということで、駆け出しを募集してたと仮定します。
相手のスキルが未熟な駆け出しだから、せめて人で選びたいということであれば、なおさら丁寧に言語化したほうがいいのではと思います。

不採用やパートナーに選ばれなかった時、ある程度の年次であれば「ああ、スキルが足りなかったのかな」や「会社のビジョンを考えると自分を採用するのはリスキーね」なんて自己解決できると思います。(が、ダメージは受けるでしょう。)

これが駆け出しさんなら、「人で選びたい!」→「パートナーに選んでもらえなかった」となると、私は人として駄目なのか?人柄が…と自分を責めてしまう可能性はないでしょうか。

企業の採用担当者や面接担当者はこの点すごく気を使っているのを目にします。(もちろん気を使ってない方もいますが…)
「面接という場なので、どうしても自分(面接担当者)が質問したりして聞いてしまいますが、あくまで対等な関係で、お互いのマッチングの場になればいいかなと思っています」や「もし不採用となっても、あなたが悪いわけではなく、今回は会社としてミスマッチになったというだけなので、落ち込まないでくださいね」などなど。

ある会社の採用担当者さんは面接の途中で「この子はミスマッチだな」と思うと、残りの時間は残念な結果になっても会社のファンでいてくれるように考え、言葉を選んで対応するとおっしゃっていました。

自分のことや自社のことだけではなくて、相手のことも考えるから良いパートナーシップが結べるのではないかなと思います。「人」や「人柄」だけではなく、何を求めているのかを(特に駆け出しさんを相手にするのであれば)丁寧に紐解いたほうがいいのではないかなと思います。

まとめ

パートナーとなれば、金銭の支払い、責任など色々なことがあるので相性で選びたいという気持ちはとてもよくわかります。ただ、それを「人」や「人柄」と言い切らず、もっと具体化して伝えることもクリエイティブに関わる人の役割かなと思います。

もし「人柄で選びたい」「人で選びたい」という人や企業に応募してみようかな…と思い行動し、選ばれなかったとき、それは人格否定ではなくスキルや会社とのマッチング、いろいろな要素が相まって選ばれなかったと思うので、自分の人格を責めず、スキルアップに励んでいけばいいのかなと思います。私もがんばります。

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この記事を書いた人

インハウスデザイナーとして奮闘している昭和生まれ。日々精進・日々勉強をモットーに、制作人生を謳歌しています。いまはサービスつくってみたい!という衝動に駆られています。

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