MENU

自分が体験したこと、普段考えていることしか、パッとは思いつかない。

こんにちは、さおり(@iropon30)です。
普段は会社員Webデザイナーをしているので、仕事柄このサイトの課題は?、この事業のターゲットは?などの事業についての「なぜ」を考えることも少なくありません。

ホームページ制作に関わってきた年数も増えるにつれ、この「考えること、考え抜くこと」が楽しくなってきました。得意とは言えませんが。最初はとっても苦しくて苦手だったのに。

「物事を色々な角度から考える」をモットーにしていますが、
やはり自分が体験したことや普段考えていることしかパッと思いつかないし、考えるスタートラインに立つまでが長いと感じたことを書いていきます。

目次

社会インフラを考えること

先日とあるインフラ企業の方とゆるりと雑談する機会がありました。
その方はシステムエンジニアさん兼新規事業のアイディア出しをされている方でした。

どういう仕事をしているかを話しているときに、「いまは新規事業創出のために、リサーチをしている。SFプロトタイピングなんかを取り入れて…」と言われていました。話を聞いているその時は、UXリサーチの手法とかではなくて新しい(ちょっと違ったアプローチで)課題解決しているのかな。なんてぼんやり思ってました。

が、よくよく考えたり壁打ちをしてもらうと、私がしている「身近な課題(想像できる課題)を解決する」ことと全然違うことをしているんだと気づきました。例えば社会インフラをつくるって(具体例はあげていませんでしたが)、電柱をなくすためにどうすればいいのか、とか空飛ぶバスはどうやったら実現できるのか?とか身近な課題ではなく、社会インフラを根本から変えるにはどうすればいいのか?というアプローチを考えられているんじゃないかと感じました。

UXリサーチから(社会インフラを考える)新規事業アイディア創出しても面白くならないし、VUCAの時代でリサーチ結果の賞味期限があるのが懸念されているから「今を起点に考えるデザイン思考」ではなく新しいアプローチを調べて実践して創出していく…

全然知らないことばかりだと。普段の業務では実践の場がないけれども、知識として自分の中に落とし込んでおくことは良いかもしれないと思い、2冊本を買いました。20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業 [ 長谷川愛 ] と SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略 [ 宮本 道人 ] 

こうやって、積読は増えていきます。

転職する時、Uターンや移住に関して思うこと

私は30歳を越えて首都圏に出てきました。
それまでは田舎で産まれ、田舎で育ち、地方都市で働いていました。

地方都市で働いていたときに採用系の会社にいて、
「UIJターンで地方で働いてもらうには?転職してもらうには?」ということを議論していたりしていました。懐かしい。

いつかは地元に帰りたいけど、地方は首都圏に比べて「賃金が安い」「昇進やキャリアを諦める」「活躍の場が少ない」ということでUIJターンを躊躇しているという仮説を立てました。

だけど、躊躇する理由はもっとあると。働いて、暮らしてみて思うことがあります。

自分がWebデザイナーという職業だからかもしれませんが、
その3つよりも首都圏を離れる恐怖みたいなものが大きいかもしれません。

電車で数分移動すると街が顔色を変えます。原宿から渋谷に数分移動しただけでこんなに違う!
同じブランド店でも打ち出し方がぜんぜん違う。街にあわせた店舗に顔を変えます。

電車や駅の広告、小さな個人店の戦略をとっても、
地方都市にすぐに浸透しないようなことが、すーっと浸透していくという感覚があります。

賃金、キャリア、活躍…どれもそのままに移住するというのも、今後は活発になるかもしれません。
ただ首都圏をこのすぐに最先端に変貌する街を離れたくないな…というのが大きい気がします。

「たまに首都圏にいく」のではなく、「首都圏に暮らし続ける」から見えてくることもあると感じています。
もう数年暮らしたら、どういう風に街が変わるのか予測できたりするのでしょうか。
そうなったら移住も怖くないかもと思ったり。

または、地方都市がもっと首都圏に近づく努力を都市全体でするかという事になっていくのでしょうか。
通勤が便利!人があたたかい!料理が美味しいなどの現状の魅力だけでは、
「絶対帰らなければならない人」以外は簡単に動かないかもしれないと思っています。

…というのを「社会インフラをつくる」という話を考えたときに、また考えました。
普段から意識して考えないと、すぐには思いつかないから、まだまだだなぁと感じています。

まとめ

自分が体験したことや、普段考えていること以外は考えることにかなり時間を使うなぁという事を改めて感じました。

もちろん体験できることは限られているし、体験したくないことを考えることもあります。
その時にどういうアプローチで、どういう風に考え、
その結果の確度を高めるべく、どうすれば良いのかをもっと考えないとなぁと思ういい機会でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

インハウスデザイナーとして奮闘している昭和生まれ。日々精進・日々勉強をモットーに、制作人生を謳歌しています。いまはサービスつくってみたい!という衝動に駆られています。

にほんブログ村の応援もよろしくお願いします。

目次