「サイトをかっこよくリニューアルしました!」
「素敵なホームページができました!」
このように、サイトが完成したときは嬉しそうにしているサイト運営者をよく見かけますが、蓋を開けてみると
「ぜんぜんアクセスがない…」
「お問い合わせが減ってしまった…」
というような現象に陥ってしまい、いい結果が得られていないという話をよく耳にします。
今回は、どれだけサイトのデザインにこだわって自分ではいいサイトができたと思っていても『ウェブサイト制作やリニューアルで良い成果が得られないのはなぜか?』ということを現役Webデザイナーである私が解説していきます。
なぜ、アクセスが伸びないのか?
そもそもな話、ウェブサイト制作やリニューアルをした直後からアクセスが急増することはありません。
もともと知名度の高いサービスについてのウェブサイトであれば、SNSや口コミからの急激な流入は見込めますが、ほとんどのサービスではこのようなことは考えられないでしょう。
多くのウェブサイトでは集客方法を考え実行するため、アクセスが増えるまでに時間がかかってしまいます。
そのためウェブサイトの目的やコンセプト、集客方法を考えるのは非常に重要です。
無いとは思いますが、集客方法を考えずにリニューアルだけしてアクセスが増えると考えているのはナンセンスです。
これは人通りの少ない裏路地に素敵なお店ができたときと一緒で、いかにもオシャレそうなお店であっても、何をしているお店なのかもず分かりづらく、宣伝もしなければ人気店にはなれないことと同じといえます。
現実のお店であれば来客数で集客できているかは体感で、ウェブサイトにおいてはアクセス数はGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールで見るのが一般的です。
集客のことを考えていなければ、アクセスは伸びない
ウェブサイトで集客をするのであれば、集客するにあたっての戦略を立てることは非常に大切です。
膨大な広告費をかけることができるのであればすぐにでも集客することは可能ですが、なかなか現実的な話ではありませんので、ここでは広告費を掛けないでウェブサイトに集客する2つの方法をご紹介します。
①キーワードを狙ったSEO対策
②SNSからの流入
この2つの方法で集客を成功させるためにも、下記のことをしっかりと決めておきましょう。
・目的を整理する
・現状の課題の確認
・どのようにアクセスを得るか
このように、ウェブサイトの目的や課題、方向性を明確にすることで、どのようなウェブサイトを作れば良いのかも明確になりますし、それを制作会社(クリエーター)に伝えることも容易になるはずです。
見た目を良くしてもアクセスは伸びない
ウェブサイト制作やリニューアルで一番気をつけたいことは、見た目を重視しすぎることです。
もちろん洗練されたデザインは、「デザインのまとめサイト」や「SNSでシェアされる」などでアクセス増える場合もありますが、この場合はデザインに興味のある人がサイトのデザインを見に来るのであって、意図しているターゲットが来るわけではありません。
これでは、ウェブサイトの役割であるターゲットの集客や売上の向上といった本来の目的を果たすことができず、ただのオシャレなウェブサイトになってしまいます。
ですので、見た目よりもウェブサイトの情報の内容の見やすさを意識することが大切です。
見た目重視のデザインは危険!
GoogleやYahoo!ユーザーからの検索流入を狙っているのにも関わらず、サイトデザインに囚われすぎてページ数を少なくしてしまったり、画像だけのページにしたりすると、サイトの情報量やキーワードが減ってしまうので、SEOの目線でいうと価値のないサイトになってしまうのです。
価値のないサイトはGoogleから判断されてしまっては、狙ったキーワードで検索しても上位には表示されず、検索からの流入は見込めません。
もしあなたがウェブサイト制作やリニューアルを制作会社(クリエーター)に依頼したときに、ページ数を少なくする提案や見た目重視の提案をされるようであれば気をつける必要があります。
何を目的にサイトをつくるのかをはっきりしてスタートしましょう!
今回は、ウェブサイト制作やリニューアルで見た目にこだわり過ぎていては思うような結果が得られないということについてご紹介していきました。
例えば要望が「アクセス流入は関係ない。自分のアーティスティックな部分を出したいので見た目だけ整えてほしい」ということであり、本質的な課題を深堀りしても見た目に振り切ったデザインにしたほうが良いと判断するのであれば、見た目重視やページ数が少なくても良いわけです。
しかし、多くは「ホームページで集客したい」「ホームページで売上を上げたい」と思っている方がほとんどだと思います。
ホームページ制作やリニューアルを成功させるにも、下記のことに注意してみましょう。
・どのようなサイトをつくるか
・課題を細分化して打ち手になるものをしっかりと考える
・ホームページの目的を明確にする
・集客計画をきちんとたてる
もちろん、制作者との相性もありますが「まずは何をするか」を明確にして、そのしたいことを実現できる制作会社(クリエーター)を見極めるためにもしっかりと具体的な要望をできるようにするといいでしょう。