こんにちは、さおり(@iropon30)です。
今日はココナラ を見ていた時に、ふと目に入った事をブログに書いていきたいと思います。
ふと目に入ったのはキャッチコピーを複数の切り口から30案提案します!という内容でした。
(提案している方、ゴメンナサイ。それを求めている人もいると思うのは重々承知です。)
話を置き換えてみると、地元のうどん屋さんにいったときに沢山のトッピング、サイドメニュー、
カレーや丼モノまでもあるもんだから、どれにしようかな…と悩みます。
これはこのココナラの提案に通ずるものがあるのではないか…と思い、ブログを書いています。
選択肢が多ければ、幸せ?
ココナラ やクラウドワークスなどのクラウドソーシングが増え、手軽にコンペが利用できるようになった今。
発注者は本当に「沢山の中から、どれにしようかな…」という気持ちで選びたいのでしょうか?
私が発注者であれば答えはNOです。
ひとり発注者であれば、まだいいかも知れませんが、
デザインを複数人で見るときは取りまとめたり、修正指示を複数個出すのもコストになります。
わぁ!こんなに案を出してくれた!と喜ぶ発注者は、
たいてい制作側のディレクション不足からこのような発想になるのではないかな?と思っています。
沢山の案を出しますよ!という提案よりも、きちんと要望(課題)に沿ったものを2案提案します!というと
発注者も「たしかに…」となるのではないでしょうか。

「選ぶ」という行為もコストになるので、「誘導する」くらいの感覚で提案をするほうがいいと思います。
発注側も「プロに意思決定をしてもらいたい」と思っているはずです。
提案側も何案も出すといっても、パターン化したりもしますが、
相手のためを思い意図をもって制作することがほとんどだと思います。
が、その意図を汲み取れない、または意図をうまく伝えられない制作者のために
発注者がA案B案C案の折衷案をもとめ、カオスになっていくというのはよくある話です。
冒頭のうどん屋で考えてみると、うどんを食べようと思って行ったのに
カレーやカツ丼、牛丼、鍋などのメニューに目移りして
結果、全部を食べれる1人前のセットをください。と言ったり言わせてしまっているものです。
全部を1人前に調整するのはコストもかかるし、うどんが食べたいと思っているのであれば
満足度も高くならないと思います。
提案前から期待値調整をし、提案時には相手が心地よくなるような体験を
ここまで書くと、沢山の提案の中から選びたい人はごく一部で、
提案前の期待値調整を忘れず、自分がこれだ!と思う案で提案してみるといいと思います。
常に、相手が求めていることを考えること、自分が相手の立場だったらどうかということ、
どこが自分の売りポイントなのかを考えて、提案してみるといいと思います。


最初のうどん屋の話に戻ると、「えび天うどんを食べるぞ!」と意気込んでいっていたら、
複数の提案があってもブレません。
ブレませんがこの場合の「えび天うどん」以外の選択肢はいりませんよね。
必要なのは「えび天1匹の650円」、200円で一尾追加できるサイドメニューくらいでしょうか?
うどん屋は他にもお客さんがいるので、このメニューだけでは難しいですが、
デザイナーはもう顧客も、ターゲットも、課題も、競合もわかっている場合は
そんな何案も提案する理由はないかなぁと思います。
クライアントから発注をもらった時点で、沢山の競合から「選ばれている」「選ばれる」
という意思決定をしてもらっているんです。
その意思決定に応えられる課題解決を提案していきたいですよね。