Webデザイナーは、おしゃれなデザインにこだわりを持って仕事をしているクリエイティブ発想重視の職業だと思っている人が多いのではないでしょうか。
そういうWebサイトを制作する場合もあるかもしれませんが、多くは「課題を解決したいため」につくるものだと思います。
Webデザイナーという職業において、過度なこだわり・おしゃれという感覚が落とし穴となってしまうことがあるんです。
では、Webデザイナーにおいてのデザインとはどんなことが重要になるのでしょうか?
今回の記事ではWebデザイナーに重要な視点がどのようなものなのかをご紹介していきます。
Webデザイナーに必要な思考とは
Webデザイナーの仕事はクライアントが持っている課題を、Web制作を通して解決することだと思っています。
例えば、何かしら申し込んでほしいバナー広告のバナーをデザインする場合には、バナーを見たユーザーに興味を持ってもらい、クリックしてもらい、申込みをしてもらってこそ、そのバナーに価値が生まれます。
このように、Webデザインは、どれだけ素敵なデザインを制作したとしても最終目的に繋がらなければ意味を持たないんです!
こだわりを持ちながらデザインをすることは大切ですが、こだわるところを間違えてしまうと大誤算を招いてしまうことが多々あります。
細部にこだわりぬいたデザインを見て「凄い」「流石だ」と感じるのはデザイナーに近しい人だけなのです。
そこでWebデザイナーにとって重要になるのがエンドユーザーに届くデザインかどうかという「マーケティング思考」があるかどうかです。
デザイナーもマーケティング視点を持とう

実際現場でWebデザインをしていると、自分ではうまくできた!と思い、クライアントからの評価もよかったはずが、ビジネスとしての成果は散々…というような経験も少なくありません。
それは、実際に行動をうつすエンドユーザーに目を向けられていない証拠です。
Webデザイナーという職業は「ビジネスモデルの一部となるデザインにおいて、ビジネスモデルが最大化するためのお手伝いをすること」なんです!
そのために、今回はビジネスモデルを最大化するためのWebデザイン制作に必要なマーケティング視点をご紹介していきます。
マーケティング視点のデザインって?
Webデザインにおけるマーケティング視点で、いい練習になるのが「3C分析」です。
3C分析とは、「Customer」(市場・顧客)、「Competitor」(競合)、「Company」(自社)という3つの視点からなる要素を分析し、商品やサービスの販売に対しての解決策や改善案を見つけ出すことをいいます。
この3C分析を元にデザインを制作することにより、デザインの構成や訴求したいポイントを考えることが
できるようになりますよ!
では次に、3C分析をWebデザインに落とし込むための考え方を詳しくご紹介していきましょう。

クライアントの戦略を理解し、目的から考える
まずは、ゴールとなる目的から整理する必要があります!
購買目的=ターゲットを絞って、購買に誘導するためのデザイン
認知目的=様々なニーズを持った人に気付いてもらえる万人受けするデザイン
戦略・目的に応じてデザインを考えることで内容は大きく変わります!
商品のポジショニングを考える
次にあなたがデザインに携わる商品のポジションを理解しましょう!
市場に対して、その商品の売りはどこになるのか?ということです。
例えば、激安が売りのスーパーの広告をモダンでしゅっとした百貨店のような
デザインしても意味がありませんよね?
商品がどのような立ち位置にいるのかを理解することでどのようなデザインをするべきなのかも見えてくるはずです!
ターゲットから考える
次に一番重要なターゲットについてです!
30代の女性に伝える広告に子供に人気のキャラクターを使う。子ども向け広告にナチュラルなおしゃれなデザインをする。全く意味がありませんよね?
そうなんです!デザインはターゲットによって大きな違いが出てくるんです!
このようにターゲットからデザインを考えることでよりマーケティング思考に沿ったデザインをすることができますよ。
まとめ
1pxにこだわりたい!というデザイナーとしての意思も大切です!
でも、Webデザイナーでいる以上、課題を解決することが重要になってきます。
自身の制作したデザインが「意味のないもの」になるのはとても辛いですよね…
そうならないためにも、自分とクライアントが満足するデザインを考えるよりも、エンドユーザーのための結果が出るデザインを考えられるデザイナーになりましょう!